「会社説明会、何を聞けばいいのか分からない…」「質問しないと印象が悪くなるの?」
そんな不安を抱えたまま会社説明会に参加してしまう就活生も多いでしょう。
就活の第一歩として訪れる会社説明会は、企業との最初の出会いの場であり、第一印象を決定づける重要なイベントです。単なる情報収集の場と思われがちですが、実はここでの立ち振る舞いや質問の仕方ひとつで、選考の行方が大きく左右されることもあります。
ここでは、就活生に向けて「会社説明会で好印象を与える質問例」や「聞き方のマナー」、「質問しなかった場合のフォロー方法」を徹底的に解説します。
一般的な会社説明会の流れと内容を解説
まずは、会社説明会とはどのような構成で行われるのか、典型的な流れを確認しておきましょう。
これを把握しておくことで、質問のタイミングや聞くべきポイントが見えてきます。
会社概要の説明
企業の歴史や規模感を知るために、まずは会社概要が紹介されます。
創業年、資本金、売上高、従業員数、国内外の拠点、グループ会社の有無などが中心です。
このパートで注目したいのは、数字の羅列よりも「その企業がどのフィールドでどう活躍しているのか」。たとえば、売上の推移が右肩上がりであれば成長性があり、海外展開の有無からはグローバルな展望が読み取れます。
「安定しているか」「将来性があるか」などを見極めるヒントになります。
事業内容・サービス紹介
続いて、自社が展開している商品やサービスについて、具体的に説明が行われます。
特に注目したいのは、「現在、どの事業に注力しているか」という点です。
たとえば、新規事業やDX(デジタルトランスフォーメーション)などに積極的な企業であれば、変化を恐れずチャレンジする社風であることがわかります。
自分が興味を持っている分野やキャリアの方向性と重なる部分があれば、ぜひメモしておきましょう。
会社の強み・ビジョン
他社との差別化ポイントや、企業が掲げるミッション・ビジョンについての説明が行われます。
たとえば、「◯年後には〇〇市場でシェアNo.1を目指す」などの中期経営計画や、「SDGsへの取り組み」など社会的な価値創出に関する内容が盛り込まれることもあります。
ここでは「この会社で働く意義」を感じられるかが重要なポイントです。
後の志望動機にも直結するため、印象的だった言葉やキーワードはしっかり記録しておきましょう。
働く環境・制度
企業の魅力は“中身”にも表れます。
具体的には、研修制度、キャリアパス、評価体制、福利厚生、社風などです。
たとえば「若手社員が多く、入社1年目から新規プロジェクトに挑戦できる」といった企業であれば、早くから成長の機会があるということがわかります。逆に「長期的に腰を据えて働きたい」という方には、育児休暇の取得実績や残業時間の平均などの情報も貴重です。
「ここで自分は成長できるのか?」
「ライフスタイルとマッチしているか?」
そうした観点で聞いてみると、自分に合う会社かどうかが自然と見えてきます。
若手社員の声・座談会(あれば)
座談会やパネルディスカッション形式で、若手社員が登壇することもあり、まさに“リアルな声”を聞ける貴重な時間です。
業務内容だけでなく、働く中でのやりがいやギャップ、日々のスケジュールや人間関係まで、本音に近い情報が得られることも。
「ここで働く自分」を具体的に想像できるタイミングなので、年齢が近い先輩社員のエピソードにはしっかり耳を傾けましょう。
選考フロー・今後のスケジュール
最後に、選考の進み方やエントリー方法、締切日、提出書類、面接回数などが共有されます。
特に重要なのが、「ここでしか言われない情報がある」ということです。
パンフレットでは分からない、選考の裏話や採用担当者の一言アドバイスが聞けることもあるため、しっかりメモを取ることをおすすめします。
会社説明会で好印象を与えるには
会社説明会は、企業側に自分を知ってもらう絶好のチャンスです。
「面接じゃないから見られていない」と油断してしまいがちですが、実は企業の採用担当者は会社説明会の参加者の様子をしっかりチェックしています。
ここでの立ち振る舞いや質問の内容によって、その後の選考に良い影響を与えることもあります。
ここでは、会社説明会で「この人、印象に残ったな」と思ってもらえる質問例と、質問をする際のマナーや注意点について、詳しく解説します。
好印象を与える質問例
- 御社が他社と差別化している強みはどのような点にあるとお考えですか?
企業研究をしっかり行った上での質問だと伝わる内容です。
「なんとなく気になっている」ではなく、「数ある企業の中からなぜこの会社に惹かれたのか」を相手に明確に示すことができます。選考ではこの“志望理由の明確さ”が評価されるため、会社の特長や戦略に目を向けた質問は大きな武器になります。
- 入社1~3年目の社員には、どのような業務や経験が求められますか?
この質問は、企業側に「この人は入社後の自分をきちんと想像できている」と思ってもらえます。
また、若手社員に対する期待や評価ポイントを知ることで、自分が入社後に成長するための道筋もイメージできます。成長意欲や現実的な視点がアピールできるため、会社説明会の中でも特に評価されやすい質問のひとつです。
- 御社の社員の方々が仕事にやりがいを感じるのは、どんな瞬間が多いでしょうか?
仕事のやりがいを尋ねることで、「制度や待遇」ではなく「価値観」や「企業風土」に関心があることをアピールできます。
企業文化に共感し、職場の雰囲気を大切にする姿勢は、どの企業にとっても魅力的です。
また、実際に働いている社員のモチベーションの源を知ることで、ミスマッチを防ぐことにもつながります。
- 最近、御社が注力している新規事業や取り組みについて教えてください。
この質問は、企業の成長性や将来性に着目していることを示す好例です。
特に、「◯◯の取り組みを拝見しましたが、それに関連して……」と事前に調べた情報を交えると、熱意と誠実さがより強く伝わります。
事前のリサーチに基づく質問は、それだけで採用担当者の記憶に残りやすくなります。
- 若手社員が活躍している事例があれば、ぜひ教えていただけますか?
「自分もそのように活躍したい」という積極性を感じさせる質問です。
また、企業の評価制度や成長支援体制についても具体的なイメージが得られるため、入社後の働き方に対する不安を解消する手がかりにもなります。
これらの質問は、「この人はちゃんと企業研究をしてきているな」「自分のキャリアについて真剣に考えているな」と感じさせる要素が詰まっています。
そのため、聞きたいことを事前にいくつかメモしておくのがおすすめです。会社説明会の流れや他の参加者の質問を踏まえて、臨機応変に聞く内容を調整できると、なお良い印象を与えられるでしょう。
- 御社の中で、他部署との連携やチームワークが特に求められる場面はどのようなときですか?
この質問は、企業文化や組織の風通しを知りたいという姿勢を示します。
チームプレイや部門間の連携に対して関心があることを伝えることで、協調性やコミュニケーション力を重視している人材である印象を与えることができます。
- 御社では、社員が自らのアイデアを発信し、実現していくような機会はありますか?
この質問は、主体性やチャレンジ精神をアピールするのに効果的です。
企業がどのように社員の意見を取り入れているかを聞くことで、風通しのよさや成長機会を確認しつつ、自らもそうした環境で活躍したいという意欲を伝えられます。
好印象となりやすい質問する際のポイント
質問の内容だけでなく、「質問の仕方」や「話し方」でも印象は大きく変わります。以下に、質問する際に意識しておきたい3つのポイントをご紹介します。
・パンフレットやHPに載っていることは避ける
企業の基本情報は事前に調べておきましょう。
会社説明会の時間は限られているため、「調べればすぐ分かること」を質問してしまうと、「準備不足」「受け身な人」と思われる可能性があります。
例えば「御社のグローバル展開について、HPで拝見しましたが、実際に海外赴任される社員はどのくらいの割合ですか?」のように、一歩踏み込んだ聞き方をすると丁寧で好印象です。
・相手が答えやすい質問を選ぶ
採用担当者がその場で答えにくいような質問は避けたほうが賢明です。
特に、給与の具体額や残業時間などのデリケートな話題は、会社説明会では聞くタイミングとして適していない場合もあります。
代わりに、「働き方に関する企業の考え方」や「仕事の進め方」など、価値観や制度に関するテーマで質問すると、会話が広がりやすくなります。
・自分の経験や志望理由と関連づける
質問の前に一言、「私は学生時代に◯◯に取り組んでおり、その中で△△という考え方に共感しています。その点で……」など、自己紹介や関心とのつながりを伝えると、印象が一段とアップします。
このひと手間によって、採用担当者は「あなたがどんな人物なのか」をより立体的に理解できるようになり、面接でも活かせる材料になるのです。
・相手の話に対するリアクションとして質問する
一方的に質問をぶつけるのではなく、企業側の説明に対して「先ほどのお話で◯◯という点が印象的でしたが…」と、リアクションの延長線上で質問をすると、対話的でスマートな印象に。
説明をきちんと聞いているという姿勢もアピールできます。
・質問に対するリアクションや共感を忘れない
質問の後、企業側が答えてくれた内容に対して「ありがとうございます。◯◯という視点は非常に参考になります」といった一言を返すだけで、誠実さや聞く姿勢が伝わります。
リアクションを添えることで一方通行のやり取りにならず、双方向の会話として成立し、印象が格段に良くなります。
NG質問例と注意点
質問の仕方次第でマイナス評価につながってしまう可能性のある“NG質問”も押さえておきましょう。
・「福利厚生の内容をもっと詳しく知りたいです」
→ タイミングや聞き方次第で、“待遇目的”と受け取られかねません。
・「御社で働くのって楽しいですか?」
→ 抽象的すぎて答えづらく、目的が不明確に感じられます。
・「特に質問はありません」
→ 意欲がないと思われてしまうことも。どうしてもない場合は「皆さんの質問が的確で、知りたかったことが明確になりました」と一言添えるのがおすすめです。
質問しないのはNG? それでも好印象を残す方法
会社説明会で「何か質問はありますか?」と聞かれても、すぐに手を挙げるのは勇気がいるもの。
とくに、他の参加者が積極的に質問していたり、内容が難しくて咄嗟に思いつかないときは、「無理に聞かない方がいいのでは」と戸惑ってしまうこともあるでしょう。
結論から言えば、「質問をしなかったからといって評価が下がる」というわけではありません。
ただし、何もリアクションせずに聞くだけだと、「関心が薄いのかな?」と誤解されてしまう可能性もあります。
大切なのは、質問以外の方法で“真剣さ”や“前向きな姿勢”を伝える工夫をすることです。
ここでは、質問できなかった場合でも印象アップを狙えるテクニックを4つご紹介します。
質問しない場合にできる印象アップテクニック
① リアクション・表情を意識する
近年はオンライン会社説明会が主流になりつつありますが、画面越しでも「聞いている姿勢」は伝わります。
カメラがオンのときは、笑顔やうなずきなどのリアクションを意識する。
真剣な表情、頷きながらの視線、時おりメモを取る動作なども好印象です。
対面の場合も同様に、アイコンタクトやリアクションを大切にしましょう。
企業側は、質問内容だけでなく「どんな姿勢で話を聞いていたか」も見ています。
自分の気持ちを表情に出すことが、簡単かつ効果的なアピールになります。
② お礼の言葉を一言添える
質問しない代わりに、話し終わった担当者へお礼の気持ちを伝えるだけでも印象が変わります。
【対面の場合】
「本日は貴重なお話をありがとうございました。○○の部分が特に印象に残りました。」
具体的に感想を伝えると、より記憶に残りやすくなります。
【オンラインでチャット機能がある場合】
「本日の説明会、とても参考になりました。ありがとうございました!」
短くても、感謝の気持ちを言語化することで、誠実な人柄を印象づけることができます。
こうした小さなアクションが、他の参加者との差別化につながります。
話しかけるのが恥ずかしければチャットやメールでもOKです。
③ 企業からアンケートが送られてきたら
企業によっては、会社説明会後にアンケートを配布することがあります。
このアンケートは「本音を書いていい場所」であると同時に、「この人はどんな視点を持っているのか」を企業が把握するための重要な資料にもなります。
「御社の〇〇という取り組みに強く魅力を感じました」
「◯◯という社員の方のエピソードが印象的でした」
「本日の説明会でより志望度が高まりました。ぜひ今後の選考も受けたいと考えています」
このように、感想に熱意や共感、学びがにじむ文章を添えると、それだけで印象が大きくアップします。
④ 会社説明会後に個別メールでフォロー
少しハードルは高くなりますが、会社説明会後に感謝のメールを送るのも非常に有効です。
メールを送る人は意外と少ないため、それだけで他の候補者に差をつけることができます。
さらに、「説明会中は時間の都合で質問できませんでしたが…」と前置きしたうえで、1つ質問を添えるのもおすすめです。
フォローメールは、丁寧さ・熱意・積極性のすべてを兼ね備えた好印象のアクションです
無理に質問しない方がいい時もある
とはいえ、どんな場面でも「必ず質問すべき」と考える必要はありません。
むしろ、内容が思いつかないのに無理に聞いてしまうと、「表面的な質問」「他の人と被っている」「回答しづらい」など、かえって印象を下げてしまう恐れがあります。
とくに、会社説明会の初回や大人数の回では、質問の機会が限られている場合もあります。
そのときは無理をせず、「情報収集に徹する」スタンスでも問題ありません。
その代わり、後から振り返ったときに、気づいた点や疑問があれば、アンケートやフォローメールなどで補う工夫をしましょう。
会社説明会後の振り返りが大切な理由
会社説明会に参加して終わりではなく、「どんな話を聞き、どう感じたか」を自分の中で言語化しておくことが重要です。
この振り返りが、エントリーシートや面接の場で活きてきます。
●振り返りに書いておきたいポイント
・印象に残ったキーワードやフレーズ
・登壇していた社員のエピソードや話し方
・企業理念やビジョンに共感した点
・「ここで働きたい」と思った理由
これらをメモや日記、Excelなどにまとめておくと、企業ごとの情報が整理でき、選考対策が格段にスムーズになります。
第一印象に直結? 会社説明会でのマナーを解説
会社説明会はあくまで“選考前の説明の場”であり、面接とは違う──そう考える方も少なくありません。
たしかに選考とは別枠で実施されることが多いですが、それでも企業にとっては、参加者ひとりひとりを“将来の仲間候補”として見る大切な機会です。
そして、会社説明会の冒頭数分で形成される第一印象が、その後の選考にも少なからず影響を与えるのです。
ここでは、企業側に好印象を与えるために押さえておきたい「会社説明会でのマナー」を、共通項目・対面開催・オンライン開催の3パートに分けてご紹介します。
就活生に共通するマナー
まずは、対面・オンラインを問わず、すべての会社説明会で意識しておきたい基本的なマナーです。
・時間厳守は社会人の基本
会社説明会には必ず「開始10分前」には到着(またはログイン)しましょう。
時間に余裕があると気持ちにも余裕が生まれ、落ち着いた態度で臨めます。
やむを得ず遅刻しそうな場合は、すぐに企業へ連絡を入れること。
連絡ができなかった場合でも、終了後に丁寧なお詫びを伝えることで、誠実さを印象づけることができます。
・あいさつ・お礼を忘れずに
会社説明会でのあいさつやお礼の言葉は、短くても気持ちがこもっていれば十分です。
対面なら「本日はよろしくお願いいたします」「ありがとうございました」と目を見て伝える。
オンラインならチャット欄で一言添えるだけでも好印象。
簡単なやりとりほど、意外と周囲と差がつくポイントです。
・メモを取る姿勢を見せる
メモを取ることは「話をしっかり聞いています」という姿勢の表れです。
ノートとペンを用意し、説明内容や印象に残った言葉をその都度記録しておくことが大切です。
スマホでメモを取るのは、企業によっては「遊んでいる」と誤解される可能性があるため避けましょう。特に対面開催時は注意が必要です。
対面説明会のマナー
次に、対面形式で実施される会社説明会に参加する際の注意点を解説します。
面接ほどフォーマルではない場合もありますが、最低限のビジネスマナーを守ることが求められます。
●服装はスーツが基本
・靴はしっかりと磨いておく
・シャツにシワがないか確認
・髪型は清潔感のあるスタイルに
・香水や柔軟剤の匂いにも配慮を
第一印象は視覚情報で決まることが多いため、服装や身だしなみには細心の注意を払いましょう。
●持ち物はシンプルかつ機能的に
必要なものは、筆記用具・メモ帳・企業案内資料(事前送付されていれば)です。
加えて、クリアファイルがあると資料の整理にも便利です。
カバンは床に直置きせず、椅子の下や隣の椅子の上に置くのがスマートです。
●スマホ・タブレットのマナー
会社説明会中は、スマートフォンやタブレットの電源をオフ、もしくはマナーモードに設定しましょう。
バイブ音ですら会場では響くことがあるため、通知を完全に切っておくことを推奨します。
●姿勢と態度にも気を配る
・背筋を伸ばして座る
・足を組まない
・腕を組まない
・話す人の目を見る(アイコンタクト)
無意識にふんぞり返ったり、手遊びをしてしまったりしないよう、自分の姿勢に注意を払いましょう。
また、笑顔とうなずきは「あなたの話に共感しています」というサイン。積極的な相づちも好印象につながります。
オンライン会社説明会のマナー
近年はZoomやTeamsなどを使ったオンライン会社説明会が主流となってきました。
画面越しであっても、マナーや態度はしっかり見られています。
・服装は上半身だけでもきちんと
「画面に映る部分だけ」と思っても、パジャマや部屋着、寝起きのままではNG。
シャツやジャケットなど、清潔感のある服装を心がけましょう。
また、女性の場合はノーメイクやボサボサ髪が悪目立ちすることもあるため、身だしなみを整えることが大切です。
・背景・環境にも配慮を
明るく静かな場所で参加するようにして、背景がごちゃごちゃしている場合はバーチャル背景を使用するか、壁際に座るようにしましょう。
生活音(テレビ・家族の声)が入らないようにするのもポイントです。
光源が少ないと顔色が暗く見えたり、逆光で表情が分かりづらくなったりするため、自然光やデスクライトを活用して顔がしっかり見える環境を整えましょう。
・マイク・カメラの設定を適切に
発言時以外はマイクをミュートにしておくべきです。カメラがオンの場合は目線を画面に向け、頷きや笑顔を意識しましょう。
特にカメラオンが指定されている場合、「カメラオフのまま」は印象が悪くなる可能性があるため要注意です。
・オンラインでも“姿勢”は伝わる
椅子に背を預けすぎていたり、画面から目をそらしていたりすると、「集中していないのでは?」と見られかねません。
姿勢を正して画面に向かい、うなずきやリアクションを忘れずに。画面越しでも、きちんと参加している姿勢はしっかり伝わります。
会社説明会でのNGマナーとは?
いくら質問や姿勢が素晴らしくても、些細なマナー違反があると、それだけで評価が下がってしまうこともあります。特に会社説明会は、複数の学生や求職者が一堂に会する場。採用担当者はその中から「一緒に働きたい」と思える人材を探しています。
だからこそ、「意外とやってしまいがちなNG行動」はしっかり押さえておきましょう。
よくあるNGマナー一覧
①スマホをいじる
会社説明会中にスマートフォンを見たり触ったりするのは、最も印象が悪くなりやすい行為のひとつです。
メモを取っているつもりでも、相手からは「遊んでいる」「集中していない」と見えてしまう可能性があります。対面でもオンラインでも、メモは紙とペンで取るのが無難です。
②ふんぞり返って座る・貧乏ゆすりをする
背もたれに寄りかかって足を組んだり、腕を組んだりするのは「偉そう」「だらしない」という印象を与えてしまいます。
また、貧乏ゆすりなど無意識の癖も周囲の人に悪影響を与えることがあるため、自分の姿勢や動作には細心の注意を払いましょう。
③無理に質問する
「質問しないとマイナス評価になる」と思って、内容が薄いまま無理に手を挙げてしまうのは逆効果です。
質問が曖昧だったり、他の人と被っていたりすると、「この人は準備していないな」という印象を持たれてしまいます。
④遅刻して無言参加する
開始時間に遅れてしまった場合、「黙って入室」「ログイン後にリアクションなし」は厳禁です。
少なくとも「遅れて申し訳ありません」「よろしくお願いいたします」など、一言でもお詫びとあいさつを伝えましょう。
メールやチャットで事後にフォローするのも好印象につながります。
⑤カジュアルすぎる服装
「私服OK」と書かれていても、デニムやTシャツ、スニーカーなどのカジュアルすぎる服装は控えましょう。
清潔感のあるシャツやジャケットなど、“ビジネスカジュアル”を意識するだけで印象は大きく変わります。
⑥ やたらと前のめり・声が大きすぎる
積極性を見せようとするあまり、空気を読まずに会話を独占してしまうと、かえって浮いてしまうことがあります。
質問の数や声の大きさではなく、「聞く姿勢」「質問の質」で勝負しましょう。
小さな配慮が、大きな差になる
会社説明会で差がつくのは「立派な発言」ではなく、「誠実な態度」と「相手を思いやる行動」です。
たとえば、他の参加者が質問しているときにしっかり頷いたり、話の終わりに軽く拍手したりするのもコツです。
一見小さなアクションに見えても、採用担当者はこうした“人柄のにじみ出る瞬間”を見逃していません。
就活において最も大切なのは、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえることです。
だからこそ、目立とうとするよりも、「感じのいい人だな」と思わせる振る舞いを意識することが、最終的に内定への近道となるでしょう。
まとめ
ここまで、「会社説明会で好印象を与える質問例」「質問しない場合の対応」「説明会での基本マナーとNG行動」について解説してきました。
会社説明会は、企業を知るための場であると同時に、「自分を知ってもらう」チャンスでもあります。
質問の仕方、態度、表情ひとつで、採用担当者の記憶にしっかりと残ることができるのです。
情報収集のつもりで参加した会社説明会が、あなたにとって運命を変える第一歩になるかもしれません。
ぜひ今回の記事を参考に、会社説明会を“自分の魅力をアピールできる場”として最大限に活用してください。
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