多くの就活生はインターンシップとは何か？という段階からスタートするものです。なんとなく知っているけど、何のためにするのか分からない人も多いでしょう。
インターンシップには種類があり、目的を持って臨む必要があります。
そこで、大学生のインターンシップとは何なのか、参加する目的や種類について注意点も含めて解説していきます。

インターンシップとは？

インターンシップ（インターン）とは、大学生が企業や団体で実際の就業体験を行う制度を指しています。
インターンシップによって、就活生が自らの適性や興味も把握し、実業務を通じて社会人として従事するイメージを養うことも可能です。

目的

あらゆる業界の企業が、採用活動にインターンシップを活用するようになったことで、大学生がインターンシップへ参加することが当たり前のようになってきています。

しかし、しっかりとした目的意識を持たないで参加するだけでは、時間とお金を費やすだけになってしまう恐れがあります。下記を参考に、大学生がインターンシップに参加する目的を定めましょう。

・まだ就職したい業界・企業が定まっていないので、とにかく情報収集がしたい
・既に就職したい企業が決まっているので、インターンに参加して評価されたい
・自分が身につけた知識やスキルが実際の職場で活かせるかどうか、試したい
・希望職種や業界に対して、自分に適性があるかどうかを見定めたい
・長期休暇中に収入を得たいのでインターンシップを同時体験しながら実現したい

このように目的を持って活動することが大切です。

期間

目的が定まったら、達成するために必要な期間を考えます。インターンシップをいつから始めていいのか分からない人もいますが、基本的には大学3年の夏ごろといえます。
自分の学習スケジュールなどに照らし合わせながら、実行するプランを立てましょう。

例えば、目的達成のためには長期インターンへの参加が望ましいが、学業との両立がスケジュール的に難しいといった場合、短期インターンを調べてみるのも一つの手段です。
いつからスタートさせれば問題ないのか、スケジュール的に余裕がある時期に開催されているインターンシップを探したりしてみるといいでしょう。

研究室やゼミの担当に参加したいインターンがあることを告げて、いつからなら学業スケジュールの変更もしなくて済むのか、一度相談してみるのもひとつの方法です。

給与・待遇

インターンシップでは、長期休暇期間にまとまった収入を得たい人の場合、経験を積みながら仕事ができる有給インターンを活用することが一番望ましいといえます。

収入を得る必要がなかったとしても、毎日の交通費や食事代がかさんで金銭的に困るようなケースも発生する可能性があります。

大学生ですので保護者とも相談しながら、就活全体の必要経費を計算し、参加可能なインターンシップを選択すると良いでしょう。

仕事内容

長期インターンで体験する仕事内容ですが、実際の実務に近い経験ができる場合もあれば、職業体験的なレベルに留まる場合など、様々なケースがあります。

自分が望んでいる業界であっても、仕事内容が求めているようなレベルの内容でなければ、アルバイトと変わらないような、雑用を経験しただけになってしまうかもしれませんので、注意して選ぶようにしましょう。

企業規模

就職先として希望しているのが大手企業であれば大手企業のインターンシップに参加するべきだと考える人は多いと思いますが、それが必ずしも合っているとは限りません。

ベンチャー企業の長期インターンの中には、正社員の仕事とほとんど変わらない内容で、即戦力として業務に関われるようなケースもあります。一方で大手企業のインターンシップは、日常業務を体験する場を与えられることは少なく、専用のプログラムが用意されるケースもあるものです。

どのような職場体験を望んでいるのかによって、会社規模の選択に大きく影響するのか、大学生としてではなく、一人の社会人として考えを持つようにしましょう。

また、ベンチャー企業を志望しているからこそ、敢えて大手企業を体験して自分の適性を見定めるといったことも可能です。インターンシップならではの活用方法ですので、目的達成の方法を柔軟に考えてみるといいでしょう。

社風・文化

企業や業界によって社風や文化は異なりますが、ＨＰや企業案内資料に書かれている表向きの内容とは限りません。

実際に社員の方と接することで、自分が感じとるものは、就職先を選ぶ際には貴重な情報となります。職場体験で得られるだけでなく、企業に訪問し、会社説明を受けるだけでも感じとることはあるものです。

社風や文化を重視して就職先を選びたいと考える人は特に、企業のオフィスで開催されているような、社員との接点が多いインターンシップを選ぶのが得策です。

インターンシップの種類と特徴

文部省・厚労省・経産省によって「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」という指針が平成9年にまとめられており、令和4年に一部改正されました。

インターンシップのあり方が変わり、企業と大学生のマッチングを高めつつ、大学生がキャリアを主体的に考えられるように、「学生のキャリア形成支援活動」を4類型に分類しています。
・タイプ1：オープン・カンパニー（業界・企業による説明会やイベント）
・タイプ2：キャリア教育（大学などの授業・講義や企業による教育プログラム）
・タイプ3：汎用的能力・専門活用型インターンシップ（職場における実務体験）
・タイプ4：高度専門型インターンシップ（特に高度な専門性を要求される実務の職場体験）

タイプ１とタイプ２に関しては、今回の定義で、インターンシップとは称されないこととなりました。しかし、教育的効果や学生のキャリア形成への効果が一定程度期待できる側面もあるため、4つのタイプを合わせて「インターンシップを始めとするキャリア形成支援に係る取組の推進」と定義づけていますので、タイプ1とタイプ2についても合わせて解説していきます。

短期インターン（１日ー数日１週間程度）

令和4年に改正された指針を順守すれば、インターンシップというタイトルでは実施されず、「企業説明会」「業界研究イベント」「職場見学」「先輩社員とのグループワーク」などといったタイトルで実施されます。

しかし、企業側にとってはインターンシップと同じく、大学生との早期接点の目的として実施されます。大学の就職支援課・キャリアサポートセンターや就職情報会社などが企業と協力して実施するケースもあります。

就業体験などは実施せず、所要時間は1日（長くても数日）と短期間であることがほとんどです。取得した大学生の個人情報は採用に活用することができないため、エントリーシートなどの提出を求められることはほとんどありません。

・メリット

大学生にとってオープン・カンパニー（短期インターン）に参加する最大のメリットは、多くの企業や業界に実際に触れることで、就職先候補の情報と数多く取得できることです。

「知る」ことが目的であるため、リモートなどで実施されることも多く、授業やアルバイトの隙間時間を活用して参加することも可能ですので、積極的に参加することをお勧めします。

ここで得られるのは、事業内容や業績、経営方針、将来展望といった、企業HPを調べればわかることだけではなく、実際のコミュニケーションを通じて社風や社員の人柄などを肌で感じる情報も含まれます。就職活動が本格化して、エントリーシートを記載する際や面接の場において、志望動機として活かしやすいので、しっかりとメモを取るようにしてください。

・デメリット

ワークショップが行われる内容であったとしても、実業務の体験はほとんどできません。したがって、目的意識を持って参加しないと身になる情報が得られない可能性が高くなります。

「他業界との比較をしたいのか」「企業理解を深めたいのか」「業界特性を知りたいのか」など、参加する目的を定めた上で参加するようにしてください。
また、人気企業や業界の場合は特に、応募者が多くて選考に通らない可能性があります。学内で開催される場合は参加しやすいので、積極的に活用するようにしましょう。

・向いている人

オープンカンパニー（短期インターン）の利用が向いているのは下記のような人です。

1.志望する業界や企業が定まっていないので、多くの情報から比較検討したい
2.同業界内にあるライバル企業同士の差がわからないので、企業特性を深く理解したい
3.就職活動の第一歩として動き出すきっかけがほしい
4.エントリーシートの作成や面接に対して苦手意識がある

長期インターン（３か月ー１年以上）

文部科学省・厚生労働省・経済産業省によってインターンシップとして位置づけされた長期インターンですが、汎用的な能力を基に職場における実務を体験するタイプ3と、高度な専門技術やスキルを要求される実務を体験するタイプ4とに分けられます。

今までは、インターンシップを通じて得られた学生の個人情報は、採用活動に活用することを禁じられていたのですが、令和4年からはタイプ3とタイプ4を通じて得られた学生の個人情報は、採用活動が開始された後であれば活用しても良いというルールに変更になったため、大学生における長期インターンの重要性が高まりました。

汎用的能力・専門活用型インターンシップ

汎用的能力・専門活用型インターンシップは、参加する日数の半分以上を、実際の職場で就業体験をする形で行われます。

具体的には、新製品開発の立案を行ったり、営業活動に同行したり、工場で品質管理業務を行うような体験です。インターンが始まる前に企業や業界の説明が行われたり、就業体験後にグループワークやプレゼンテーションなどを体験したり、アウトプットに対するフィードバックが受けられるケースが多くみられます。

一般的には無給で行われますが、体験内容が一般社員と同じ内容になるのであれば、労働基準法に記載されている労働者の定義に該当しますので有給となります。

高度専門型インターンシップ

大学院の修士・博士課程に在籍する学生を対象とした高度専門型インターンシップは、実際に企業で2ヶ月以上の長期にわたりインターンシップを遂行し、アウトプットに対する評価を受けて、単位を取得する制度です。

ジョブ型研究インターンシップ推進協議会の会員企業が実施することができ、会員大学の生徒が参加対象となります。
研究活動などで身につけた高度な専門技術を活かす内容の職務に従事する形で行われるため、有給で実施されます。

インターンを受け入れる企業は、中途採用などと同じように、必要となる知識やスキル、資格などを記したジョブディスクリプションを提示して募集することが可能です。

ビックデータの利活用やAIやIoTなどのデジタル技術の発達による第四次産業革命が継続中の日本は、変化が大きく先行を見通すことが難しい社会を打開するような、イノベーションを起こせる人材が求められているため、修士・博士課程の学生のニーズが高まっているという背景があります。

長期インターンのメリットやデメリット、向いている人

・メリット

大学生にとって長期インターンに参加する最大のメリットは、実際の職務内容を体験することで仕事内容を具体的に理解したり、実践力を向上させられるだけでなく、自分の適性を考える「気づき」が得られることです。

また、最初はできなかったことでも、指導やアドバイスを受けることでできるようになることを通じて成功体験を得ることができるため、就職活動に積極的に取り組もうという意欲が生まれます。

自分に欠けている部分を感じることから、大学生として学業や研究に戻った際のモチベーション向上につながることも期待できます。

長期休暇期間（夏休みなど）に長期間にわたって実施されることが多く、有給で参加した場合にはまとまった収入を得ることができます。

インターンでの成績を採用活動に活用しても良いというルール変更があったため、アウトプットの内容良ければ、実績として評価され、内定につながる可能性があがることも大きなメリットとして考えられます。

・デメリット

令和4年に改正された指針によるインターンシップの定義には、汎用的能力・専門活用型の場合は実施期間が5日以上、高度専門型であれば実施期間が2か月以上と定められています。そのため、学業に支障が生じないように参加するには、計画的に動かなければなりません。

有給の場合は大学生とはいえ、責任が同時に発生しますので、精神的な負担を抱えてしまう可能性もあります。
また、大学・大学院での専攻内容によっては、参加条件であるジョブディスクリプションを満たすインターンが企画されておらず、参加できない可能性があるため、注意が必要です。

・向いている人

長期インターンの利用が向いているのは下記のような人です。

1.就職したい企業のインターンで実績をあげて高評価を獲得し、就活を有利に進めたい
2.学業で身につけた知識やスキルを実践の場で活かせるかどうかを試してみたい
3.職業体験と同時にまとまった収入を得たい
4.面接に対して苦手意識があるが、職務体験では成果を出す自信がある
5.実務経験を積むことで、面接でアピールできる材料を増やしたい

有給インターンについて

有給にするか、無給にするかについては、実施する企業に委ねられています。

実施期間が数日であるにも関わらず、報酬が支給される場合もありますが、有給インターンの場合は1か月単位で行われる場合が多く、1年以上にわたるケースもあります。

大学生側としては、就活のための実績作りや自己成長を目的としていますが、採用企業側としては作業の人員確保という意味合いが強いケースもありますので注意が必要です。

報酬が支払われているが故に、業務に対する責任が課せられていたり、拘束される時間が長かったりする可能性がありますので、事前に内容をしっかり確認する必要があります。

給料形態としては、時給制と成果報酬型に分かれますが、時給制の案件がほとんどです。成果報酬制の場合は、どのような成果が得られた場合に報酬が支払われるのかについて、詳細をしっかり確認するようにしましょう。時給制の場合の相場は1000円～2500円程度ですが、インターンであったとしても最低賃金よりも下の報酬では実施できないので、確認するようにしてください。

※参考資料：厚労省　地域別最低賃金の全国一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/index.html

・メリット

大学生にとって有給インターンに参加する最大のメリットは、アルバイトなどと比較して働き方が柔軟であるため、学業との両立がしやすいことです。企業側は大学生の状況を理解した上で実施しているため、テスト期間に対する配慮や勤務時間を授業に合わせてくれたりするからです。

また、企業側も賃金を支払う以上は大学生を「戦力」として扱うことになるため、責任ある立場で仕事に取り組むことになります。社会人としての言葉遣いや身だしなみ、仕事に向き合う姿勢などを体感することができます。

・デメリット

有給インターンは社員が行う業務に近いことを任せられることになり、社会人同様に成果を出すための責任感や自主性が求められますので、大学生といえども精神的な負担を感じることがあります。
また、学業には配慮をしていただけるものの、拘束時間は長くなりますので、部活やサークル活動との両立は難しくなる可能性が高いです。

途中で辞めてしまうことは、自分自身の評価を下げてしまうことになるので、やりきる内容になっているのかどうか、しっかり確認してから参加するようにしましょう。

・向いている人

有給インターンの利用が向いているのは下記のような人です。

1.学業が忙しいので、長期休暇期間に報酬を得ながら仕事体験を同時に行いたい
2.実際の仕事内容に限りなく近い職務を体験し、スキルアップを図りたい
3.学業で身につけた知識やスキルを用いて報酬を得たい
4.社会人としての体験を通じてビジネスマナーなどを学びたい

無給インターン

令和4年に改正された指針ではインターンシップと定義されなかった、企業や業界理解を深めることが目的であるオープン・カンパニー（短期インターン）は、無給で実施されることがほとんどですが、交通費や食事代が支給されるケースは多いです。

参加する日数の半分以上を実際の職場で就業体験をする形で行う必要がある汎用的能力・専門活用型インターンシップであったとしても、体験する内容が社員の行っている実際の業務ではない、インターン用に用意された内容（グループワークや職場疑似体験など）になっている場合は無給となる場合があります。

・メリット

NＰＯなどが実施しているインターンなどは、ボランティア的な扱いとなっているケースがあるため、無給で実施されることがあります。
しかし、参加することで主体性や協調性、社会貢献に対する意識の高さなどをアピールすることができるようになるため、就職活動において、エントリーシート作成や面接の場で有利に働くこともあるでしょう。

また、有給インターンの場合は参加条件が厳しいケースが多いですが、無給の場合は広く参加者を募っているケースが多いため、参加しやすいのが特徴です。

・デメリット

長期インターンであっても、内容によっては無給で行われる場合はあります。しかし、その中には明らかに社員が行っているような仕事を長時間行った場合でも、無給となるケース（ブラックインターン）があり、注意が必要です。
少しでも違和感があれば、大学の就職課などに相談するようにしましょう。

・向いている人

無給インターンの利用が向いているのは下記のような人です。

1.多数の企業と接点を持ち、多様な情報を収集したい
2.特別な知識・スキルは持っていないが、実際の業務を体験してみたい
3.NＰＯなどで実現できる特別な体験を得たい
4.社会人としての体験はアルバイトなどを通じて既に行っている

インターンシップの探し方と注意点

次にインターンシップの探し方と注意点について説明いたします。

インターンシップの探し方

自分が参加したいインターンシップのイメージが持てたら、具体的にインターンシップを探してみましょう。
ここでは探し方について、それぞれの特徴について説明いたします。

1.大学のキャリアセンター

所属する大学の就職支援課・キャリアセンターには、大学生をターゲットにしたインターンシップの情報が届いているものです。

インターンシップに参加できる確度が高く、選考を受ける際のアドバイスなどを受けられることがあります。

一般公開されていないインターンシップ情報のみが届いている可能性が高いため、情報量が少ないというデメリットにも注意してください。

2.就活サイト

就職活動をサポートしている「マイナビ」「リクナビ」「Wantedly」「Indeed」などの就活サイトには、大学生向けのインターンシップの情報に特化したページが運営されています。

自分が希望する企業名や業界、実施時期、実施場所などの条件を指定して、検索を行ったりすることが可能です。多くの情報から自分の希望に合致したインターンシップを効率的に見つけることができます。

一方で、多くの大学生に情報が告知されているため、競争率が高く、参加条件が高く設定されているインターンシップが多い傾向にあります。

3.企業の公式サイト

人気の高い企業・業界の場合、自社の公式サイトのみでインターンシップの参加者を募集していることがあります。
応募したい企業が決まっているのであれば、長期休暇の数か月前に企業の公式サイトを確認し、インターンシップの参加者を募集しているかどうかを確認するようにしましょう。

4. SNS（Twitter、LinkedIn）

スタートアップ企業やベンチャー企業は、TwitterやLinkedInなどのSNS上で、インターンシップの募集を行うことがあります。
就職先としてそのような企業を希望している場合は、事前に登録して情報が入ってくる状態にしていくといいでしょう。

5.OB・OG訪問

企業が参加者を限定してインターンシップを行う場合、過去に採用実績のある研究室やゼミなどに限定して情報を開示する場合があります。特に理系の研究室で起こる可能性が高いです。

応募すれば必ず参加できるようなケースもありますので、情報が入手できるような体制を維持することに心がけましょう。
また、入社を希望している企業に就職した先輩がいるのであれば、インターンシップの情報を問い合わせてみるのもおすすめです。

インターンシップの注意点

インターンシップに参加する際に、気を付けたほうが良い点についてまとめてみましたので参考にしてください。
1.ブラックインターンに注意

長期インターンを実施する場合、必ず報酬を付与する必要はありません。しかし、その点を悪用し、大学生とはいえ、インターンシップの名のもとに無償で労働力を得ようとする企業が存在していることも事実です。

無給で過度な労働を強いられるようなインターンシップではないか、事前に確認する必要がありますし、もし参加した後にそのような恐れがある場合には、躊躇せず就職課などに相談するようにしましょう。

2.自分に合わない場合は辞退も検討

長期インターンに参加してみたものの、自分自身の能力や知識、スキル、価値観などに合致しないため、参加すること自体が苦痛になることもあります。そのような場合は躊躇せず、途中で辞退するなどの措置をとりましょう。

参加している企業で採用されるという可能性は下がりますが、適性がないと判断したのであれば、無理をする必要はありません。
さらに、採用されたとしても、長続きはせずにすぐに離職してしまう可能性が高いものです。

3.　一つのインターン先にこだわらない

そもそもインターンシップは自分の適性を計るための手段なので、複数のインターンシップを経験して、試してみることは問題ありません。
一つのインターン先にこだわらず、遠慮することなく、興味のあるインターンシップには積極的に参加してみるようにしてください。

3.学業・アルバイトとのバランスを考える

インターンシップは長期休暇期間に実施されることが多いですが、大学生の学業スケジュールに合致しないことも考えられます。どうしても参加したいインターンシップがある場合には、研究室やゼミの担当教官に相談してみましょう。

長期インターンの場合は特に、アルバイトと時間がバッティングする可能性が高いので、バランスを考えて申し込むようにしてください。

インターンの選考対策

令和4年に改正されたルールでは、インターンシップの実施内容によっては、個人情報を採用活動に活用できるようになったため、参加できる条件を絞って行うことが増えています。

通常の採用選考のように、エントリーシートの提出や面接を実施するケースも増えていますので、事前に対策する必要があります。

①エントリーシート（ES）

インターンシップの選考の場でエントリーシートの提出を求められる場合があります。採用の選考の場で提出するエントリーシートと同じようなレベル感が求められていると考えた方がいいでしょう。

意欲の確認だけでなく、インターンシップの実施内容について、大学生としてこれまで培った知識や経験を所持しているのかを確認する意図があります。
いかに自分が応募したインターンシップの実施内容にふさわしいのか、アピールするような内容で記載する必要があります。

学生時代に力をいれたこと（ガクチカ）をアピールする際にも、インターンシップを遂行するために必要な経験に合致する内容に絞る必要があるでしょう。

②面接対策

インターンシップの面接では、参加する目的（志望動機）と自己PR（インターンシップを遂行する能力）を問われることが多いです。
インターンシップは、通常の採用選考より手間も時間も要するので、自社への志望度が高い大学生に参加してほしいという企業側の思惑があります。

将来展望や10年度の自分などとも関連性を持ちながら、参加する目的をしっかり説明できるようにしてください。
もちろんそのためには、応募する企業について詳しく調べて理解しておく必要があります。

また、インターンシップの内容によっては、「コミュニケーション能力」「専門的な知識・スキル」が必要となりますので、自己PRがしっかりできるように準備してください。

③ポートフォリオ・スキルシート

エンジニアやデザイナーといった、クリエイティブな内容のインターンシップの場合は、インターンシップの選考過程において、自分自身の作品や開発実績を提示する必要がある場合があります。
求められた際に提出できるように、準備するようにしてください。

まとめ

ここまでインターンシップとはについて解説してきました。インターンシップは短期・長期、無給・有給と種類があります。
それぞれメリットやデメリット、向いている人の特徴が異なりますので、大学生として自分に適したインターンシップを探せるように事前の準備をしっかり行いましょう。