大学生のうちに挑戦する人が多いインターンシップですが、海外で挑戦することが可能です。「海外でのインターンシップは給料が出るの?」「給料が出るインターンシップと給料が出ないインターンシップの違いや特長は?」など、さまざまな疑問が生じるでしょう。
そこで本記事では、海外での有給インターンシップ、無給インターンシップの特徴やメリット、注意点などを紹介します。海外でのインターンシップに参加したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
海外インターンシップとは
海外インターンシップとは、海外の企業で就業体験を行うことです。海外でのインターンは、ほとんどの企業で給料や報酬が支給されます。給料の形態は企業によって異なり、月給や時給、日当などさまざまです。
給料の相場は、国や企業、業界などによって大きく異なる傾向といえます。たとえば、アメリカのIT企業でのインターンでは、時給が20ドルから40ドルで、月収に換算すると3,000ドルから6,000ドルです。また、一部の企業では「奨学金形式」となる場合や、「交通費・食費補助のみ」という場合も存在します。
「海外で実際に働いてみたい」「将来的にグローバルで活躍できる人材になりたい」などと考えている方におすすめです。
有給インターンの特徴
ここからは、有給インターンの特徴を紹介します。具体的な有給インターンシップの特徴は、以下の通りです。
・即戦力としての実務経験が求められる
・基本はフルタイム(週30~40時間)
・ビザ要件がある場合が多い
・キャリアに直結する可能性が高い
・選考がシビアな場合もある
・報酬は最低賃金が基準となる
それぞれ、詳しく解説します。
即戦力としての実務経験が求められる
有給のインターンシップでは、給料が発生する分、企業側も「働く力」を期待しているケースがほとんどです。
実際にプロジェクトに参加したり、顧客対応を任されたりなど、正社員やアルバイトとして働く場合と同じような仕事を行います。
指示されたことを実行するだけではなく、チームの一員として成果を出すことが求められる可能性が高いです。
有給インターンシップの具体的な業務内容の例は、以下の通りです。
インターンシップ先 業務内容
マーケティング部門 ・データ分析
・SNS運用
・市場調査
・レポート作成 など
旅行代理店 ・旅行パンフレットの企画
・ツアーの企画や設定、販売
・資料作成
・ポスター作成 など
食品貿易会社 ・経理業務(請求書作成、出荷業務など)
・レストラン店舗の売り上げ管理 など
インターンシップに参加する企業によって業務内容は異なるため、事前に確認しておきましょう。
基本はフルタイム(週30-40時)
海外での有給インターンシップは、基本は週30〜40時間のフルタイムで勤務します。3ヶ月から1年と長期にわたるパターンもあれば、サマーインターンなど夏限定で働くパターンも存在します。
学業とインターンシップの両立は難しい可能性があるため、大学の休学中や、春休みや夏休みなどの長期休暇中に行うことが一般的です。大学を休学する場合は、大学に休学費用を支払わなければいけません。学校によって休学のルールは異なりますが、年間数十万円必要となる可能性があるため、事前に確認する必要があります。
ビザ要件がある場合が多い
海外での有給インターンシップは給料が発生するため、就労ビザやインターン専用ビザが必要です。インターン先の企業がスポンサーになるケースがほとんどですが、自分で申請しなければいけない場合もあります。
ビザの申請は時間や費用がかかるため、事前に確認して準備しましょう。ビザを取得する際のパターンは、主に以下の3つです。
必要なビザ 内容
学生ビザ ・海外の大学や短期大学に通うための「学生ビザ」に就労許可がおりている場合は、就労ビザの取得は不要
・ただし、在学する学校によって許可が出るかは異なる
・働ける時間に制限があるため注意
ワーキングホリデー
(期間限定の就労ビザ) ・年齢と申請回数に制限があるビザ
・期間内であれば、就労や学習が可能
正社員用のビザ ・正社員の雇用形態を利用して、インターンシップを行う場合に取得する
・珍しいケースのため、取得しなければいけない可能性は低い
ただし、国や参加するインターンシップの内容によって、必要なビザは異なります。たとえば、アメリカではJ-1というインターンシップ用ビザが必要です。ビザの発行にはスポンサー団体が必要で、大学在籍中もしくは卒業から1年以内などの条件があります。
詳しくは、インターンシップ先の移民局や留学エージェント、学校などに確認しましょう。
キャリアに直結する可能性が高い
海外の有給インターンで優秀な活躍をすると、そのまま現地で就職のオファーをもらう可能性があります。有給インターンシップでは、重要なプロジェクトや責任のある役割を任せてもらえることがあり、実務的なスキルだけではなく、企業内での評価が高くなるためです。
オファーをもらえなかった場合でも、外資系企業や国際機関での実務経験は、就職活動でのアピール材料になるでしょう。たとえ失敗したり、上手くいかなかったりしたことがあったとしても、工夫して乗り越えた経験があれば、企業から評価される可能性が高いです。特に、ITや金融、コンサル業界では重要視される傾向です。
選考がシビアな場合もある
海外の有給インターンは給料が発生するだけではなく、キャリアに直結する可能性があるため、人気が非常に高い傾向です。競争率が高く、選考がシビアになる場合があります。
英語力(TOEICのスコアでいうと700点以上、TOEFLでは80点以上が目安)や、プログラミングや分析、会計などの専門スキルが問われる可能性が高いです。
業界別にみた必要なスキルの例は、以下の通りです。
業界 必要なスキル
IT ・コーディング
・Git
・API
・英語力
金融 ・Excel
・統計分析
・財務知識
・英語力
コンサルティング ・プレゼンテーション力
・論理的思考
・PowerPoint
マーケティング ・SNS運用
・SEO知識
・分析力
・文章力
有給インターンシップに参加しようと考えている場合は、上記のスキルを身につけておきましょう。
また、上記のスキル以外にも、自主性を持つことが大切です。有給インターンシップはインターン生とはいえ、自主的に仕事に取り組む姿勢が求められます。受け身でただ指示を待つだけではなく、自分から積極的に行動しましょう。自主性があるとスキルアップが早くなり、やりたい仕事を任せてもらえる可能性が高くなります。
報酬は最低賃金が基準となる
有給インターンの報酬は、国や企業によって異なりますが、一般的に正社員より低い場合が多く、最低賃金が基準になります。そのため、給料だけで生活することは難しい可能性が高いです。
有給インターンであっても現地の生活費が発生するため、経済的な計画を立てておく必要があります。インターンシップ先の国や地域によって生活費の目安は異なるので、事前に調査しておくと良いでしょう。
海外有給インターンにおすすめなタイプ
給与が発生する海外インターンにおすすめなタイプは、以下の通りです。海外に興味があることは大前提ですが、以下に当てはまる人は、特に海外での有給インターンへの挑戦に向いているでしょう。
・実践的なスキルを身につけたい人
・海外での就職を視野に入れている人
・留学中や休学中に、たくさん働きたいと考えている人
・将来、グローバルに活躍したい人
・キャリアアップやキャリアチェンジを目指している人
・年齢的にワーキングホリデーが実現できない人(31歳以上)
また、海外での有給インターンをやりきることは非常に大変なため、ハングリー精神のある人や、過去に挫折して乗り越えた経験がある人などにも向いています。
無給インターンの特徴
無給インターンには、さまざまな特徴があります。今回紹介する無給インターンの特徴は、以下の通りです。
・報酬なしorごくわずかな補助
・学習・体験重視のインターン
・スケジュールが柔軟なことが多い
・ビザのハードルが比較的低い
・初心者・学生でも挑戦しやすい
・グローバルなネットワークや視野が広がる
また、無給インターンで得られるものや注意点、無給インターン先の例、おすすめのタイプについても解説します。
報酬なしorごくわずかな補助
海外での無給インターンは、給料は基本的に発生しません。ただし、企業によっては交通費や昼食などの食費補助、宿泊場所の提供などが発生する場合があります。具体的な補助の例は、以下の通りです。
インターンシップ先 補助の内容
NGO(非政府組織)でのボランティア的インターン ・昼食代の支給
・交通費の支給
国際機関でのインターン ・補助はまったく出ないが、就職活動における評価が高い
費用はなるべく少ない方が良いため、多くの情報に目を通しておくと良いでしょう。また、企業の即戦力としてのポジションというよりは、「学び」や「経験」を重視したポジションが多い傾向です。
学習・体験重視のインターン
海外での無給インターンシップは、給料が発生する代わりに「教育的要素」が強いことが特徴です。インターンシップ中は、実務よりもオリエンテーションや研修が中心になる場合もあります。特に、大学連携プログラムや国際団体に多い傾向です。学習・体験重視のインターンシップの例は、以下の通りです。
・国際連合(United Nations)やNGO(政府以外の非営利組織)、NPO(社会貢献を行う民間の組織)
・美術館、ギャラリー
・海外の大学でのリサーチインターンシップ
ビザのハードルが比較的低い
無給インターンシップは、給料が発生しないことから、就労ビザが不要な場合がほとんどです。インターン先の国や団体によって異なりますが、学生ビザや観光ビザで参加可能なケースもあります。具体的な例は、以下の通りです。
・ヨーロッパのNGO→ショートステイビザで参加可能
・アジアの教育系ボランティア→学生ビザで活動可能
初心者・学生でも挑戦しやすい
海外での無給インターンは、選考が比較的ゆるやかな傾向です。実施回数や募集人数が多く、応募書類や軽い面談などで選考が終了するパターンがあります。英語力や専門スキルは、そこまで求められないでしょう。そのため、初めて海外へ行った際の体験として適していると言えます。
また、将来働きたい業界や職種が絞れておらず、「さまざまな企業や仕事を見てみたい」「どのような業界なのか詳しく知りたい」などと考えている方には、短期間での無給インターンがおすすめです。
グローバルなネットワークや視野が広がる
無給のインターンシップであっても、参加者は世界各国から集まることが多い傾向です。社会貢献や英語力向上など、同じ目的を持つ人たちと繋がれます。異なる文化間でのコミュニケーション能力や国際感覚が養われ、グローバルな視野を持つことが可能です。
経済的な報酬以上に、精神的報酬や人的報酬が大きいと言えます。新しい価値観が身につき、人生においても大きな意味を持つ経験になる可能性が高いです。グローバルな環境で仕事を体験することで、世界中にネットワークが広がる点も、嬉しいポイントです。
無給インターンの注意点
無給インターンシップへ参加する場合、生活費や滞在費は自己負担です。航空券や宿泊費、食費などのコストが発生するため、貯金や奨学金での準備をしておく必要があります。ただし、参加する企業によっては、渡航費や宿泊費がカバーされる可能性もあるため、事前に確認しましょう。
また、働かせるだけ働かせて、教育をしてくれない「搾取型インターン」も存在します。長期間にわたって労働をさせられているのにも関わらず、報酬がまったくもらえない場合は、違法となる可能性があるため、少しでもおかしいと感じたら相談することが大切です。
無給インターン先の一例
無給インターン先の一例は、以下の表の通りです。
インターンシップ先 具体例
国際機関 ・UN(国際連合)
・UNESCO(国際連合教育科学文化機関)
・JICA(国際協力機構)
・OECD(経済協力開発機構)など
教育・福祉 ・発展途上国でのボランティア活動
芸術・文化 ・海外美術館
・映画祭
・劇場 など
環境保護 ・海洋保護団体
・国立公園 など
上記はあくまでも一例のため、企業によっては無給となる可能性はあります。インターンシップに参加する前に、必ず確認しましょう。
無給インターンにおすすめなタイプ
無給インターンシップへの参加におすすめなタイプは、以下の通りです。
・将来、NGO(非政府組織)や国際協力に関わりたい人
・学生時代に「意義がある経験」を積みたいと考えている人
・お金を得ることより、スキルや視野を広げたい人
・就職する前に、国際的な現場を体験してみたい人
有給インターンvs無給インターン、結局どっちがお得?
有給インターンと無給インターンは、どちらの方がお得なのでしょうか。結論から言うと、その人のインターンシップに参加する目的によって、どちらがお得なのかは異なります。項目ごとに表をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
項目 有給インターン 無給インターン
金銭面 ・給料がもらえるため、生活費やその他の費用に充てることが可能 ・基本給料はもらえないため、生活費やその他の費用は自己負担しなければいけない
・交通費や昼食代などの補助がもらえる企業は、一部あり
キャリア直結 ・就職やオファーに繋がる可能性が高い ・専門職のインターン以外では、キャリアに直結する可能性は低い
選考の難易度 ・一定の語学力やスキルが必要で、難易度は高い ・比較的参加しやすい
・語学力や専門スキルが無い場合でも、参加できる可能性がある
時間の自由度 ・基本フルタイムで参加するため、時間の自由度は低い ・パートタイムや短期での参加も可能なため、時間の自由度は高い
社会貢献・意義性 ・企業での活動がメイン ・NGO(非政府組織)や許いくなどの、貢献型が多い傾向
上記の表の通り、有給インターンシップと無給インターンシップには、それぞれメリットとデメリットがあります。上記の内容を参考にしながら、「自分にとってどちらの方が得か」を考えて挑戦することがおすすめです。
大学生が選ぶなら…海外インターンのお得な選び方のコツ
ここからは、海外インターンのお得な選び方のコツを紹介します。自分に合ったインターンシップを選ぶときは、今後のキャリアの目標と、現在の経済状況を明確にしておくことが重要です。今回紹介する選び方のコツは、以下の通りです。
・有給にこだわるなら
・無給でも“得”したいなら
・目的によって選ぶこともおすすめ
それぞれ、詳しく解説します。
有給にこだわるなら
有給でのインターンシップにこだわる場合は、ITや金融、マーケティングなどの「利益を出す業界」への参加が狙い目です。挑戦したい業界に関する専門的なスキルと、現地で通用する英語力を身に付けておきましょう。
また、有給のインターンシップはフルタイムで長期期間となる場合がほとんどのため、しっかりと取り組める時間を確保することも大切です。現在仕事をしている場合は、休職や退職の手続きをしなければいけません。大学生の場合は、春休みや夏休みなどの長期休暇を利用するか、休学の手続きをしましょう。休学する場合は、学校によって費用が発生するため、前もって確認することがおすすめです。
無給でも”得”したいなら
有給にこだわらず、無給でも良いのでインターシップに参加したいと考えている場合は、UN(国際連合)やNGO(政府以外の非営利組織)など、ネームバリューがある場所を選ぶと良いでしょう。また、現地の人との交流や、やりがいを重視して選ぶこともおすすめです。
無給インターンシップでも、金銭面で得をしたい場合は、滞在費の奨学金や、補助制度があるかどうか確認しましょう。たとえば、海外インターンを無料で提供しているエージェントを利用することで、旅行代金が無料になる場合があります。エージェントを利用する場合は、どこまで無料になるのか、オプションで料金が発生する場合があるかなどを確認することが大切です。
また、無給インターンシップであるからといって手を抜くのではなく、しっかりと経験を積みましょう。経験を積むことで、より高収入を得られる職に就くためのステップアップが可能になるためです。長期的な視点から見ると、懸命な投資となる可能性が高いです。
重視するポイントによって選ぶこともおすすめ
有給インターンと無給インターンのどちらを選べば良いか分からない場合は、インターンシップに参加する際に重視するポイントによって選ぶこともおすすめです。それぞれのおすすめのインターンシップ先や具体的な行動は、以下の通りです。
重視するポイント 給与 具体的な行動
実績重視のキャリア派 有給 ・給料をもらいつつ実務経験も可能なインターンシップ先を選ぶ
・就職活動に役立てるような、専門的な経験ができるとさらに良い
コスパ重視の現実派 有給 ・給料をもらうことで、生活費をカバーする
・お金だけを目的にするのではなく、スキルも習得できる企業を選ぶ
やりがい重視の価値派 無給 ・金銭的な報酬ではなく、心の報酬を得られる企業を選ぶ
・社会貢献の経験ができるインターンシップ先だと、成長できる可能性が高い
学び優先のチャレンジ派 無給 ・どのような人でも応募しやすい企業を選ぶ
・成長の場が多いような企業を選ぶと、さらに良い
上記の表を参考に、インターンシップ先を探すこともおすすめです。
トラブルにならないためにも!海外インターンの注意点
最後に、海外でのインターンシップに参加する場合の注意点について紹介します。今回紹介する注意点は、以下の通りです。
・ビザの確認は最優先!
・給料・待遇の確認は明確に!
・滞在先・生活費の見積もり
・語学力は「最低限+α」必要
・業務内容が雑用止まりにならないか確認
・保険(海外旅行保険/医療保険)に必ず入る
・現地との文化・働き方の違いをリスペクト
それぞれ、詳しく解説します。
ビザの確認は最優先!
海外でのインターンシップに参加する場合、ビザの取得が必要です。報酬の有無によって必要なビザが異なります。報酬がある場合は就労ビザとなり、報酬が無い場合は学生ビザや観光ビザが必要となることがほとんどです。
ただし、インターンシップは就労とみなされ、無給のインターンシップでも就労ビザが必要になる可能性があります。ビザの種類を間違えてしまうと、強制帰国や入国拒否となる場合があるため、事前にしっかりと確認しましょう。
給料・待遇の確認は明確に!
参加するインターンシップの給料や待遇は、しっかり確認することが重要です。しっかり確認していないと、有給のインターンシップだと思っていたら、実は交通費のみで給料が発生しないケースだったという可能性があります。
また、無給のインターンシップでも「住居が支給される」「昼食が付いてくる」など、トータルで考えると得になるケースもあります。給料や待遇の確認をするためには、インターンシップに参加する前に契約書(Internship Agreement)を交わすことが非常に重要です。契約書を交わす際は、以下の内容を確認しましょう。
・給料が発生するのか、奨学金で参加するのか
・勤務時間と勤務する期間
・業務内容
・保険や福利厚生の有無
金銭面だけではなく、業務内容や福利厚生など、さまざまな観点から確認しておくことが大切です。
滞在先・生活費の見積もり
給料が発生するインターンシップへ参加する場合でも、インターンシップ先や滞在先の都市によっては、赤字となる可能性があります。なぜなら、都市によって滞在費や食費、交通費は大きく異なるためです。
滞在先は、寮もしくはホームステイ、自分で一から探すパターンの3つです。滞在先の種類によっても生活費が異なるため、事前に調査をしましょう。
語学力は「最低限+α」必要
海外でのインターンシップでは、語学力が必要です。しかし、実際にビジネスの場で働くため、プラスアルファのスキルも必要になります。TOEICのスコアだけでは、通用しない場面も多くあるでしょう。
語学力以外に必要なスキルは、現場での会話力や聞き返す勇気、報告や相談スキルなどです。特に、有給のインターンシップに参加する場合は、即戦力が求められる場面も多くあります。
業務内容が雑用止まりにならないか確認
インターンシップに参加する前に、研修なのか実務なのか、業務内容をしっかりと確認しておくことが重要です。企業の中には、インターンシップという名目にもかかわらず、雑用だけしかさせてもらえない場合があります。
業務内容が雑用止まりにならないか確認するためには、インターンシップの面接時に「私は将来的に○○職に就職したいのですが、今回のインターンシップでは○○職に関連する業務を任せてもらえますか?」と聞くことがおすすめです。
保険(海外旅行保険/医療保険)に必ず入る
インターンシップへ参加する前に、海外旅行保険や医療保険に必ず入りましょう。怪我や病気、盗難、事故などが起きた場合、日本国内よりも膨大な費用が発生します。日本にいる時と同じ感覚でいると、非常に危険です。
また、国によっては、保険の加入がビザの取得条件となっている場合があります。そのため、企業の保険がカバーしていない場合は、個人で保険に入る準備が必要です。
現地との文化・働き方の違いをリスペクト
インターンシップ先の国と日本は、文化や働き方が異なります。国や地域によっては、時間の感覚がルーズであったり、YESと言っているがNOという意味であったりするなど、文化のギャップが生じるため、注意が必要です。
最初はなかなか馴染めないかもしれませんが、馴染めないからといって、自分の価値観を押し付けることは避けましょう。また、場合によっては差別的発言やハラスメントを感じる可能性があります。その場合の相談先として、大学や企業の担当、現地の窓口などを確保しておくと安心できるでしょう。
まとめ
今回は、海外でのインターンシップについて紹介しました。海外でのインターンシップは有給と無給の2種類があり、それぞれメリットやデメリットが異なります。自分が叶えたい目標や目的に合わせて、インターンシップ先を選ぶことが重要です。
また、海外でのインターンシップへ参加する場合は、ビザや給与、待遇、業務内容などを必ず確認しましょう。滞在費や生活費の見積もりや、保険に入ることも必要です。インターンシップに参加する前にしっかりと準備を行い、万全な状態で挑戦することが重要です。