新卒者の就活を成功させるには徹底した自己分析が大切です。自分が何ができてどのような人間なのかをしっかり把握して就活に臨むことが重要となります。
とはいえ、どうやって自己分析すればいいのか悩む就活生も少なくないでしょう。
そこで、就活に活かせる自己分析の方法、やり方、テンプレートなどを徹底解説していきます。
就活における自己分析とは
自己分析とは、自分自身の価値観や特性、強みや弱みを見出し、将来の目標や企業選びの軸となる適正を洗い出す作業です。
自分のことが分かっているようで、客観的に見えてない部分も多くあります。特に就活生というのは社会人経験がなく、アルバイトの経験がない人も珍しくありません。
これから社会へ出ていく上で、将来どんな風になりたいのか、自分の強みやアピールポイントは何なのかという点を知っておくためにも自己分析が必要となります。
就活期間や就職後においても、自分について迷うケースが多々あるものです。自分が何を好きで、どのようなことができるのか、体験してきたことや決断してきた物事を理解し、今後どうやって進んでいけばいいのかという判断を自分なりに工夫して選択できるようになります。
自己分析の開始時期
自己分析は就活が本格的に始まる大学3年生の3月までに終わらせておくのが理想的です。自分のペースというのも大事ですので、2月ころから取り組めばいい場合と、時間がかかりそうなら1月から始めようとする人もいます。
開始時期はいつでも構いませんが、企業の広報が公開される3月までにはひとまず終わらせるようにしておくのがベストです。
また、一度作成したからといって終了ではありません。就活はすぐに結果が出るものでもなく、なかなか書類が通らない、最終面接に残れないという就活生も珍しくありません。
このような場合は自己分析を見直す必要があり、再度過去を深掘りしていく作業を行います。
自己分析のメリット
自己分析を行うことで生じるメリットは下記になります。
・自分の価値観を知って将来の目標を明確化
就活生が自身の価値観を知り、どのような将来の目標を立てるのか、自分のキャリアを明確化することが可能です。
・自分の強みや弱みを把握
自分の強みや弱みを把握して、自己PRや志望動機につなげていけます。面接にも対応できるので、弱みはどのように対策していけばいいのか、ということも改善できます。
・過去を振り返って自分の特性を知り、向いている仕事や向いていない仕事が判明
過去を深堀りしていくことで自分の特性を知り、自分がモチベーションを高めて力を発揮できる仕事や、逆に向いていない仕事の特性を把握できるようになります。
・面接対策
自分の強みや価値観が分かれば、それを就活の面接対策において自己アピールにつなげられます。過去の自分を振り返っているので、自分の言葉でしっかりと説明することができるので、面接官にも説得力が増すでしょう。
・入社後の仕事に活かせる
入社後は新入社員として研修を経て、社会人として業務に携わっていきます。自分の特性を知っておくと、どのような環境で能力を十分に発揮できるか理解できるようになり、逆に欠点も分かっているので、仕事でどうすれば克服していけるのかも自分なりに改善していけるようになります。
また、内定後のミスマッチによる早期離職を防ぐ効果が見込めます。
自分の過去を深掘りする「自分史」の作成
まずは、自分という人物を振り返り、どんな価値観や経験を持っているのか自己分析していきます。
自分の過去を深掘りするためのライフラインチャートを作成
就活の自己分析に欠かせないのは、自分自身を振り返って特性や価値観などを明確にしていくことです。この作業はライフラインチャートを作成することから始めましょう。 ライフラインチャートとは、これまでの人生における印象的だった「成功・勝利」や「挫折・失敗」といった出来事を時系列で書き出し、楽しかったことや悔しかったことなど、感情の変化を浮き彫りにして自分の価値観が見出されていきます。 ・ライフラインチャートの作成方法 ライフラインチャートの作成は、時間の流れが分かるように横軸に「幼少期 → 小学生 → 中学生 → 高校生 → 大学生」と時期を並べていきます。 そして、その横に出来事を書き出していきます。たとえば、幼少期の発表会、小学生の学級委員、中学生での部活動で挫折、高校生での文化祭で活躍、大学生のインターンで挫折などです。 次に感情の高低を記入していきます。楽しかったことや嬉しかった内容には「+」を入れ、悔しかったことや辛かった経験には「-」を記入します。 この出来事に対して新たに気づいたことを振り返ります。 たとえば、幼少期の発表会では「人前で表現するのが好きになった(+)」。 小学生の学級員では「人前で話し、リーダーシップを取るのが楽しかった(+)」。 中学生の部活動では「努力が足りずに試合に負けてしまった(-)」。 これらライフラインチャートのポイントは以下の3点となります。 ①該当する出来事に対して、「なぜ楽しかったのか?」「なぜ悔しかったのか?」を深掘りする。 ②どんな行動をしたか?それがどのような結果になったかを整理する。 ③そこから自分の価値観や得意なことが分かったのか。 このように、ライフラインチャートを作成して、自分の価値観を見出すことが就活の自己分析につながっていきます。 ライフラインチャートには好奇心や挑戦、サポートといった仕事につながるような内容を盛り込んでおくのもベストです。 自分史を作っていくことで、自分の過去を振り返り、これまで知らなかった自分という人物を改めて客観的に理解できるようになるでしょう。
モチベーションの源泉を探る
次の自己分析では自分のモチベーションが浮き沈みする瞬間を探っていきます。先ほど作成したライフラインチャートの成功体験や挫折体験から自身のモチベーションの浮き沈みを特定していきます。
成功体験ではこれまで「夢中になったこと」「時間を忘れて取り組んだこと」はどんな内容だったのかを書き出し、そのときの環境や役割、その経験から得たものは何かも打ち出します。
成功体験は達成感を抱いたときでも構いません。部活動で苦しい練習を仲間と一緒に乗り越え、目標を達成したときの気持ちなども立派な成功体験です。
これとは逆にストレスを感じてやる気が起きなかった場合も挫折体験として挙げていきます。
そのときにどう感じたのか、何が要因だったのかを書き出し、モチベーションが下がる瞬間を見出していきます。
これらの分析では、成功体験におけるやる気が起きやすいシーンから、向いている仕事の特徴を見出し、逆にやる気が起きないシーンから向いていない仕事の特徴を把握できるようになります。
「なぜ」を問い続けて言語化
自己分析では自分に問い続ける点も重要であり、曖昧のままモチベーションを書き出しても正しい分析とはいえません。
なぜそう感じたのか、なぜそう思ったのか、なぜそのような行動ができたのかといった、「なぜ」で問い続けることが大事です。
ライフラインチャートやモチベーションの源泉において、なぜそうなのかという問いを続けると、自分の特性が浮かぶようになります。
また、このなぜという問いに対して、言語化するようにしましょう。頭で思い描いた内容を言語化することでしっかりと認識できるようになり、正確な自己分析ができるようになります。
自分の強みや弱みを分析
過去を振り返ることで自身の価値観や特性が分析できるようになると、次は現在における自分の強みや弱みを明確にしていきます。
強みを見つける3つの方法
自分の強みを見つける方法には「成功体験から洗い出す」「他人からの評価」「診断ツールの活用」の3つがあります。それぞれ特徴をみていきましょう。 方法①:成功体験から洗い出す 先述した成功体験からうまくいった体験をリストアップして、自分が発揮した能力を整理していきます。 仲間と壁を乗り越えて目標を達成した体験なら、強みは「努力型」「継続型」となり、文化祭などのリーダーを務めた場合は、チームをまとめる力を発揮して「リーダーシップ」や「調整力」が強みとなります。 また、リーダーを補佐してきた人や教育を担当してきた場合は「コミュニケーション力」や「協調性」が強みともいえるでしょう。 方法②:「他人からの評価」を参考にする 家族や友人、教師、アルバイト先の上司などから自分の長所を教えてもらいます。客観的な意見をもらえるので、自分自身では見つけられなかった意外な強みを見出せることも可能です。 方法③:「診断ツール」を活用する 就活サイトでは自己分析ツールを活用できます。自分が入力した項目から算出されるので、ある程度は参考にすることが可能です。自分の経験を振り返って診断ツールの結果を参考にするといいでしょう。
弱みを整理する
自分の強みだけではなく、弱みをしっかりと分析することも就活での成功につながります。面接では長所以外に短所を質問されることが多く、どれだけ自分を客観的に把握できているかというのは企業にとっても重要なファクターといえます。
弱みというのはある程度自覚している場合が多く、それを理解してどう克服していくのか、もしくは対策してきたのかを明確にしていきます。
過去の失敗例からどうやって克服していくのか、しっかりとした対策や改善を行い、短所を長所に変えられる仕組みを作れるように心がけましょう。
「未来」のキャリアの方向性を描く
自己分析ができたら今度は自分に適した仕事や環境を考えていきます。就活生にとって仕事選びは重要です。人によっては自分の一生が決まってしまうケースもあり、慎重にならざるを得ません。
就活生がどうやって未来のキャリアを描いていけばいいのかみていきましょう。
仕事選びの軸を定める
まずは「どのような環境だと自分の力を発揮できるのか」を考えていきます。個人でできる仕事もあれば、チームワークが必要な仕事もあります。コミュニケーションが得意な人もいれば、作業に没頭したい人もいるものです。
また、人に役立つ仕事をしたいという人もいれば、市場が激変することなく安定的な職場で働きたい人もいるでしょう。
仕事を選ぶときの基準となる要素を確定しておき、どんな環境で働きたいのか、どのようなやりがいを感じたいのかを決めておくとスムーズな就活を送れるようになります。
自己PRや志望動機に落とし込む
自分の強みは自己PRになりやすく、志望動機にもつなげやすいものです。なぜその会社を選んだのか、その職種が自分に適していると判断したのか、これらを自己PRや志望動機に落とし込むことで、企業側にも自己分析がしっかりできている旨をアピールできます。
弱みも克服していくことで企業や社会に貢献できる旨をアピール可能です。
自己PRはこれまでに作成した「強み」と「具体的なエピソード」、それを仕事での活かし方につなげていくようにしていきます。
就活の自己分析における注意点
就活の自己分析にはやってはいけないことがあります。自己分析のやり方を間違えると逆効果になってしまうからです。ここでは自己分析の注意点について解説していきます。
① 自己分析をやり過ぎない
就活での自己分析に時間をかけすぎてしまうと、本来の目的を見失ってしまうことがあります。就活という目的のために、自己分析という手段を用いるのですが、自己分析自体が目的となってしまうパターンです。
自己分析は自分だけで完結することも可能なので、時間を費やしてしまいがちです。就活は限りある時間の中で行いますので、時間をかけ過ぎずに行動と並行に行うようにしましょう。
② 一度しか行わない
自己分析のやり過ぎも危ないですが、逆に一度しか自己分析をしないのも就活には危険信号となります。採用試験で落ちた場合、その自己分析が適正なのか見直す必要があります。
自己分析に時間をかけないのも理想ですが、内定をもらえない状態や就活でつまづきそうなときには、自己分析を一度見直すようにしましょう。
③ 弱みに目が行き過ぎる
初めての就職となると、「自分にできるのか」という不安が大きくなってしまうものです。仕事内容を見ると「自分にはできないかも…」「そもそも向いている仕事がなさそう」と自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。
そもそも、弱みというのはだれにでもあるもので、自分の短所ばかりを見るのではなく、まずは自己分析で強みを発揮できる経験を見出すことが大切です。
弱みが目立ってしまう場合、どうやって克服していけばプラスに変わっていくのかを考え、必要以上に弱みを意識しないように気をつけましょう。
弱みを意識しすぎてしまうよりも、自分の強みに目を向けるように変えていくようにしていきます。
また、弱みがないというのも自己分析が足りません。面接で「自分の短所は見当たりません」と回答するのはNGであり、客観的な自己分析ができていないことをさらしているようなものです。
弱みというのは克服して改善するのがセットであり、これまで改善できていなくても、今後仕事に就きながら克服していく姿勢を見せることが大事です。
④ 思い込みが先行して強みを活かせていない
自分の強みをアピールしたいがために、思い込みが先行してしまう人もいます。よくある強みに「責任感が強い」「リーダーシップがある」「積極的な性格」「忍耐力があって我慢強い」「協調性がある」というキーワードを並べるだけで終わる場合は注意が必要です。
自分の強みを並べたところで、それではアピールになりません。具体的なエピソードと一緒に添えることで強みが相手に伝わります。
自分の強みを思い込みで先行し過ぎるのではなく、どんな体験を経たことで強みが分かり、仕事への活かし方につながるというストーリーを作っていくようにします。
就活における強みの活かし方というのは、過去の経験から現在で知り、未来に活かすという形に落とし込むようにしましょう。
⑤ 強みや価値観を企業の求める人材像に寄せ過ぎる
多くの就活生は、説明会やホームページでその企業が求める理想の人物像に近づけようとしてしまいがちです。「積極的で挑戦意欲が高い人材を求める」とあった場合、その企業に入りたいからと、自分の強みや価値観を「積極的」「挑戦」という言葉に寄せていってしまいます。
しかし、企業の求める人物像に寄せ過ぎた結果、自分とは違うキャラクターを演じるようになってしまい、面接では企業側に深く伝えられないという始末になってしまうでしょう。
もし内定を得られたとしても、入社後のミスマッチになる可能性が高くなります。
あくまでも自分の強みや価値観を大切にして、企業の求める人物像と一致するか照らし合わせていきましょう。
⑥理想のキャリアを明確にし過ぎる
将来の理想をイメージすることは大切ですが、10年後に係長へ出世して20年後には部長になりたいなど、具体的すぎる目標は視野が狭くなりがちです。自分の成長に合わせてキャリアを模索するように柔軟なイメージを持つようにしましょう。
人前で話すことが好きで営業職に向いている場合、「お客様と信頼関係を構築して成果を出せる人材になりたいと考えています。そして、ゆくゆくは営業職だけでなく、マーケティングや商品開発にも活躍できるよう成長していきたいです」というように、将来のキャリアプランを広く持つように考えていきましょう。
また、やりたい仕事を見つけられない人も多いものですが、理想のキャリアを明確にし過ぎて見つけられないパターンも考えられます。やりたい仕事から自分ならできる仕事にシフトチェンジし、そこからキャリアプランを持つようにしていきます。
就活生の自己分析テンプレート
自己分析をスムーズに進めるために、就活用のテンプレートを活用していくのが得策です。
人生の振り返り(ライフラインシート)
感情が大きく動いた出来事と印象的だった理由を書きまとめます。
時期:小学生から大学生
出来事:〇〇を経験、●●を体験
感情:+or-
そのときの行動や考え:どんな行動をしたのか?どう感じたのか?
学びや気づき:自分の特性や新たな価値観の発見
強みや弱みの整理
強みは具体的なエピソードも一緒に考えるようにします。弱みもどうやって克服したのか、対策方法まで整理しましょう。 強み①:(例)継続力がある…地域のボランティア活動に3年間欠かさず毎月参加 強み②:(例)リーダーシップがとれる…2年生から新チームの主将になり、チームをまとめた 強み③:(例)コミュニケーション力…バイト先で新人教育を任され、年齢問わず指導ができた 弱み①:(例)細かい作業が苦手…チェックリストを作成して再確認 弱み②:(例)優柔不断…物事の優先順位をつけて行動する 弱み③:(例)他人に厳しい…協調性を保てるようにサポート役に回る
モチベーションの源泉
モチベーションの源泉にもテンプレートを用いていきます。モチベーションが高まる瞬間にはやりがいや達成感などの成功体験、逆にモチベーションが下がる瞬間にはストレスを感じるような挫折体験があります。
・やりがいや達成感が高まる瞬間
① 達成感を感じたのは?
例:努力を重ねて目標をクリアしたとき
② ワクワクした瞬間は?
例:チームで課題を克服して成果を成し遂げたとき
③ 成長を実感したのは?
例:難しい局面を乗り越えられたとき
・ストレスを感じる瞬間
① どんなときに挫折した?
例:重圧に弱く、テスト勉強を入念に取り組み過ぎて体調を崩してしまった
② やる気が起きないのはどんなとき?
例:バイト先で同じ作業を延々と続けているとき
仕事選びの基準となる軸
企業選びの指針となる軸を決めます。点数制にするなど自分にとって譲れないポイントや妥協できる点などを盛り込むようにしましょう。
基準となる項目には企業の規模や成長度合い、待遇面や勤務地などを評価。絶対に譲れないポイントは優先度が高く、妥協できる点は低く設定し、高い順に◎:5点、〇3点、△1点と挙げていき、その理由も考えていきます。
仕事選びの例
①企業の安定性…〇…理由「キャリアアップには転職も視野に入れる」
②成長環境…◎…理由「教育に力を入れているか」
③仕事内容…◎…理由「変化に富んで指示を待たずに作業可能」
④勤務地…△…理由「自宅から通えなければ一人暮らしも可能」
⑤給与・待遇…〇…理由「賞与・年間休日はある程度水準を希望」
⑥ワークライフバランス…◎…理由「プライベートを充実させたい」
志望動機や自己 PRの作成
これまで作成したライフラインチャートやモチベーションの源泉を経て、自分の強みを活かした自己PRや志望動機を作成していきます。
・志望動機テンプレート
「貴社に興味を持った理由は〇〇(企業の特徴や成長環境)です。私は△△(強みや経験)を活かして貴社の▲▲(仕事内容)に貢献したいと考えています」
例
「貴社の「若手が活躍できる環境」にやりがいを感じました。
私は、大学時代のアルバイトで新人教育を担当し、研修会に参加してマニュアル作成にも携わりました。そのマニュアルも新人研修を継続的に行うことで、常に改善を意識しながら業務効率の改善に努めてきました。
この経験を活かし、貴社の〇〇部門でチームの成長に積極的に貢献したいと考えています」
・自己PRテンプレート
「私は〇〇(強み)があります。この強みを活かしてこれまで△△(エピソード)を経験してまいりました。この経験を貴社の業務に貢献したいと考えております」
例
「私は「チームをまとめる調整力」があります。
文化祭の実行委員長として、20人のメンバーをまとめ上げ、各委員の意見を尊重しながら調整して企画を進めました。
その結果、来場者数が前年比150%増、模擬店の売り上げも200%増と大成功を収めました。
この経験を活かし、貴社の○○の業務で、チームの一員として成果を出せるよう尽力したいと考えています」
自己分析が上手くいかない人が陥りやすいポイント
就活の自己分析が上手くいかない場合、共通するポイントは何があるのかみていきましょう。
みんなやっているので真似している
自己分析をなんとなくやっているという人もいるものです。ただ周囲がやっているから真似してみようと、ゴールが分からず漠然と自己分析に臨んでいるようでは上手く進みません。
なぜ自己分析が必要なのかを理解せず、強みや弱みも適当に挙げてしまうと、企業選びも間違ってしまい、自分の就活全体に影響を及ぼしてしまいます。
しっかりと目標を持って自己分析に取り掛かるようにしましょう。
やり方や方法がバラバラ
自己分析は自分でも行えますが、やり方や方法が自己流だと具体的に踏み込んだ内容に仕上がらない可能性が高くなります。自己診断ツールを活用する場合でも、手順通りにやらないと正しい分析はできませんし、自分に合ったツールではないかもしれません。
基本はテンプレートで手順通りに自己分析をしていくのが理想ですが、自分と相性のよい方法を試すのも必要です。
弱みと向き合いたくない
自己分析では強みだけでなく弱みも理解しなくてはなりません。人はだれでも弱みや欠点を知られたくないものですし、振り返りたくないものです。
ただ、就活における自己分析ではネガティブになる必要はなく、弱みを知ることで改めて苦手な部分と向き合い、改善や克服する方法を考えるようになれます。
過去を思い出せない
記憶力というのは人それぞれですので、ライフラインチャートの作成において、鮮明に思い出せる人もいれば、過去をあまり覚えていない人もいます。
記憶力がよくないからといって自己分析ができないわけではありません。高校時代や大学時代の友人、バイト先の仲間、親といった周囲の人に話を聞くことで、客観的な自分の強みや弱みを知ることが可能です。
就活生の自己分析が上手くいかない場合はプロに相談
就活の自己分析はすべてが上手くいくとは限りません。中には思い通りにいかなくて四苦八苦している学生もいることでしょう。
自己分析は自分だけのやり方だと失敗するケースもあり、そうなると本当の価値観や強み・弱みがみいだせず、就活も失敗してしまう可能性があります。
そこで頼りになるのが就活のキャリアアドバイザーです。就活サイトや人材紹介サービスには新卒に強いキャリアアドバイザーを揃えています。
市場の動向に詳しくて無料で利用可能
キャリアアドバイザーは文系や理系といった学部、就職先の業界や職種、また市場の動向にも詳しいプロのキャリアコンサルタントです。
まだ就職先の業種さえ定まっていない就活生であっても、一からサポートしてくれますので安心して利用できます。
しかも、キャリアアドバイザーは無料で利用できますので、お金がない就活生にとっても非常に大きな味方となってくれます。無料と聞くと怪しいイメージを持つ人もいるでしょうが、実際にキャリアアドバイザーは企業から報酬を得ているため、就活生の費用が発生しません。
自己分析のやり方や面接対策方法など支援が充実
キャリアアドバイザーは自己分析のやり方を指導してくれますし、面談を経て客観的な視点で就活生の分析を行います。
また、面接対策や必要書類の添削など、総合的に就活をサポートしてくれます。支援が充実しているのがキャリアアドバイザーを利用するメリットといえるでしょう。
まとめ
自己分析をすることは就活を成功させるためにも重要です。
自己分析のやり方は下記3点がメインとなります。
・自分史を作る→ライフラインチャートを用いて過去を振り返って価値観を知る
・強み・弱みを分析→「成功体験」や「挫折体験」から整理
・未来のキャリアの方向性を描く→仕事選びの軸を定め、自己PRや志望動機に落とし込む
また、自己分析の方法そのものが目的とならないように注意し、テンプレートも活用しながら就活を乗り切るようにしましょう。