就活の面接で「私服でお越しください」と指定されてしまった場合、多くの就活生は「本当に大丈夫なの?」と心配になるものです。
親に相談しても「自分の時代では考えられない」と戸惑ってみたり、不安になってしまうものといえます。
私服指定の面接は、ベンチャー企業やマスコミ・IT業界などで比較的多く見られるスタイルです。もちろん、私服とはいってもあくまで“ビジネスの場にふさわしい私服”であり、普段着をそのまま着ていけばいいというわけではありません。
そこで、就活で私服指定された際のNGとなる服装やアイテムをここで紹介していきます。
就活における私服面接の基本マナー
私服を指定する面接では基本的なマナーを疎かにしてはいけません。就活では企業側が見ているポイントや面接官の本音が見え隠れしているものです。
私服を指定する企業側の本音
私服指定の背景には、企業側の採用における意図と目的があります。表面的には「リラックスして面接に臨んでほしい」という配慮のように見えますが、実際には次のような“狙い”があります。
1. スーツ一辺倒だと個性が見えない
就活の定番といえるスーツ姿は個性が分かりづらく、応募してくる就活生全体が同じような見た目になります。私服での参加により、就活生の「雰囲気」や「自分らしさ」が現れやすくなり、人物像の把握に役立つと企業側は考えています。
もちろん、スーツが悪いわけではなく、就活生の個性が表面に出やすいのが私服ということになります。
2. 業界カルチャーに合うかどうかを見る
ベンチャー企業やクリエイティブ業界では「型破りな人材」や「柔軟な発想力」を求める傾向があるものです。私服面接でファッションセンスや場に合わせた選択ができるかを評価ポイントにします。
ただ、奇抜過ぎるファッションは行き過ぎている感じがするため、なんでもいいというわけではないのを理解しておきましょう。
面接官が「一緒に働く姿を想像できるか」も重要な視点です。
3. 「指示の意図を読み取れるか」が評価ポイントになる
私服指定とはいえ、どんな服でも構わないというのは危険な解釈です。私服OKという中で、ビジネスの場に適切な服装を選べるかどうかを問われています。
新卒者となりますが、ビジネス上の「空気を読む力」「場の理解力」を企業側から見られます。実際、私服面接を設ける企業の多くが、「TPOを考えて服装を選べる人材」を評価すると答えています。
絶対NGな対応例とその理由
就活における私服OKの中でも、絶対的にNGであるという私服の組み合わせも存在しています。私服指定面接で実際にマイナス評価を受けやすい服装例を紹介していきます。
なぜNGなのかという理由を含めて理解しておくことが重要です。
NG①:ジーパン+Tシャツで来る
就活の面接では、私服=普段着という発想は危険です。ジーパンやTシャツを組み合わせたのは楽な服装ですが、ビジネスの場にふさわしくありません。無地ならまだしも、プリントやロゴがあるTシャツは幼く見られがちです。
面接官の中には「ふざけている」「本気で来ていない」とマイナス評価になる場合があるので注意してください。
NG②:スウェットやパーカーで来る
普段から大学へ行くのに来ているような服装で面接に行くのもNGです。大学へ行くのにファッションに気をつかっているという人であっても、ラフすぎる格好は面接官に「緊張感がない」「学生気分が抜けていない」と受け取られやすく、面接の場には不適切といえるでしょう。
NG③:露出の多い服装
女性に多いですが、ノースリーブやミニスカートなどの肌の露出が多いスタイルは「軽率」「不真面目」といった印象に繋がるため厳禁です。これはビジネスの場でも同じことがいえますので、男性・女性に関わらず、露出が多い服装は避けるようにしましょう。
NG④:ブランドロゴが大きく目立つアイテム
派手なロゴやデザインは自己主張が強く見られ、面接官によっては「ビジネスの場での謙虚さやバランス感覚に欠ける」と評価される場合があります。
服やアイテムのブランドは、多くの企業が関連して関わっています。自分が着用しているブランドロゴが、面接を受けた企業のライバル的なブランドロゴの関連会社という可能性もあり得ます。
NG⑤:全体的にだらしない、シワ・汚れがある服
就活の面接では選んだ私服の基準がどんなに良くても、シワや汚れが目立つと「だらしない」「準備不足」と見なされ、第一印象でマイナスを受ける可能性が高いです。
さらに不衛生とイメージされてしまい、面接官が一緒に働きたくないと思われる可能性があります。
男女共通!「私服面接」で好印象な基本スタイルとは?
面接では男女共通で意識するポイントがあります。次に私服面接で好印象を与える基本的なスタイルを解説していきます。
オフィスカジュアルが基本の考え方
私服面接での理想的な装いは、「オフィスカジュアル」と呼ばれるスタイルです。これは、「会社で働くときに着ていて違和感がない服装」であり、スーツよりも柔らかく、普段着よりもきちんとしたバランスの取れた服装です。
・清潔感が最優先
面接では服の状態が清潔であることは基本中の基本です。洗濯してあるか、シワがないか、ホコリがついていないか、細部までチェックされます。就活全般でいえることといえますが、細かいところまで気が配れるタイプであるかも重要なポイントといえます。
・シンプルで落ち着いた色合い
私服とはいえ、派手な色や奇抜なデザインではなく、白・グレー・ネイビー・ベージュなどの定番色でまとめると、ビジネス感と安心感を与えられます。
柄物はあっても構いませんが、控えめなストライプやドット程度にしましょう。
・カジュアルすぎず、かしこまりすぎず
スーツのように堅くなる必要はありませんが、Tシャツ・ジーンズ・スニーカーではラフすぎます。ちょうど良いバランス感覚が問われる場です。
おすすめアイテム例(男女共通)
・襟付きシャツやブラウス
襟のあるアイテムは「きちんと感」を演出できます。無地や薄いストライプが定番で、ポロシャツも許容される場合がありますが、清潔感を損なわないものを選びましょう。
・ジャケット(テーラード)
一枚羽織るだけで格段に印象が変わるのがテーラードジャケットです。ネイビーやチャコールグレーはどんなボトムにも合わせやすくて万能なアイテムといえます。
スーツの代わりに私服ながらも少し引き締まった感じも出せるのも魅力です。
・チノパン/スラックス
チノパンやスラックスはジーンズの代わりとして最適です。センタープレス入りのスラックスならよりフォーマル寄りに、チノパンならほどよい抜け感が出せます。
・ローファー・パンプスなど革靴系
面接では足元も結構見られています。最初に見るのが靴という面接官もいるほどで、印象は大きく左右されます。スニーカーよりも断然、ビジネス寄りの靴が好印象といえます。もちろん、靴は磨いておくことも忘れないように気を付けましょう。
・きれいめニット(秋冬の場合)
少し肌寒い季節の場合、薄手のニットはシャツの上に重ねることで防寒と清潔感を両立できます。毛玉や色落ちはないように事前に気を付けておくようにしましょう。ネイビー・ベージュ・モノトーンが定番カラーです。
【男性編】私服面接の服装ポイントとNGアイテム
男性の私服での面接で抑えたいポイントとNGアイテムを紹介していきます。
男性が押さえるべき基本スタイル
私服指定の面接における男性の理想的な装いは、「落ち着いた雰囲気」と「清潔感」を両立したきれいめのカジュアルスタイルです。スーツでなくてもビジネスシーンに対応できるような服装が求められます。
・無地のシャツ
襟付きで無地の長袖シャツが基本となります。白や淡いブルー、グレーなどの落ち着いた色合いが好まれます。柄物はなるべく避けるようにしておき、細いストライプ程度に抑えるようにしましょう。
忘れがちですが、シャツはきちんとアイロンをかけて、清潔感を保つことが重要です。
・細身のチノパンかセンタープレスのあるスラックス
ボトムスはジーンズではなく、ビジネスカジュアルに適したチノパンやスラックスを選びましょう。色はベージュ・グレー・ネイビーなどが無難で、シルエットは細身で裾が長すぎないものを選びます。
センタープレス入りのスラックスはよりフォーマル感が増しますので、面接に最適といえるでしょう。
・ジャケットはカジュアルすぎない素材を選ぶ
上着にテーラードジャケットを羽織ることで、全体の印象が引き締まります。コットンやウールの素材で、カラーはネイビー、チャコールグレー、ブラックが王道です。
デニムやニット素材のジャケットはカジュアルすぎるため避けましょう。
・ベルトと靴の色を合わせると好印象
革靴とベルトの色が揃っていると、まとまりのあるスタイリングに見えます。靴はプレーントゥやローファータイプの革靴が理想ですので、スニーカーは基本的に避けましょう。
・その他のポイント
シャツの袖やパンツの丈が長すぎたり短すぎたりすると不恰好ですので、サイズ感にも注意を払ってください。
ジャケットのボタンは立っているときは一番上だけ留め、座ったら外すなどの所作も大事です。
足元の靴は汚れていないか、靴下が派手すぎないかにも注意を払いましょう。
男性のNGアイテム一覧
・派手なプリントTシャツ・ロゴ入りの服
幼くカジュアルに見え、ビジネスに不向きです。
・ダメージジーンズや色落ちジーンズ
就活の場では清潔感に欠けますし、面接官によってはだらしない印象を与えてしまいます。
・サンダル・スニーカー
私服OKですが、カジュアルすぎるのもNGです。履き古し感もマイナス評価に繋がりやすいでしょう。
・短パンやハーフパンツ
子供っぽく見えてしまい、ビジネスシーンに不適当となります。
・派手なネックレスやブレスレット
面接では装飾を控えるのがマナーです。個性が裏目に出る場合もあるので注意しましょう。
・寝ぐせや無精髭など身だしなみの不備
清潔感がないと減点対象となります。髪型や髭は必ず整えることを忘れないようにしてください。
【女性編】私服面接の服装ポイントとNGアイテム
次に就活における女性の私服面接で、評価されるポイントとNGアイテムを紹介していきます。
女性が選ぶべき基本スタイル
女性の私服面接では、「上品さ」「落ち着き」「きちんと感」をバランスよく表現することが求められます。ファッションの自由度が高いぶん、TPOを踏まえた装いが重要です。
・シンプルなブラウス+カーディガン or ジャケット
就活では白やアイボリー、淡いブルー系のブラウスが定番といえます。リボンやフリルがついていても控えめであれば問題ないでしょう。
羽織りものとしては、薄手のジャケットやカーディガンを用意し、季節感と体温調整を兼ねて準備するのがベストです。
・膝丈~ミモレ丈のスカート or スラックス
スカートはフレア・Aライン・タイトでも大丈夫ですが、丈が短すぎないよう注意しましょう。パンツスタイルなら、センタープレス入りのスラックスやきれいめテーパードパンツが好印象です。
カラーはベージュ、ネイビー、ブラックなど控えめな色を選んでおきましょう。
・足元はパンプスかきれいめのローファー
ヒールは3〜5cm程度がベストで、ピンヒールや厚底は避けておき、安定感があり歩きやすいものを選ぶのが好ましいといえます。
黒・ベージュ・グレーなどのベーシックカラーで、ストッキングはベージュ系を着用しましょう。
・ナチュラルメイク+ナチュラルヘア
メイクはベースを整え、血色感のあるチークと薄めのリップがベストです。アイメイクは目立たないようにしておきます。
髪型はひとつ結びやハーフアップ、内巻きなどが人気です。前髪が目にかかると暗い印象になるため、ピンで留めるなどの工夫をしておきましょう。
女性のNGアイテム一覧
・ノースリーブや肩出し
就活だけでなく、肌の露出はビジネスにふさわしくなく、品位を損なう可能性があるので控えるようにしてください。
・ミニスカートやタイトすぎる服
動きにくく、セクシャルな印象を与える危険性がある
・厚底サンダルやブーツ、高すぎるヒール靴
歩きにくく面接に不向きです。TPOに合っていないと評価されやすいものといえます。
・派手な柄やラメ素材のアイテム
面接には不向きで派手さが強調され、落ち着きのない印象を与えます。
・香水が強すぎる/濃すぎるメイク
香水は苦手な人もいますし、匂いや見た目で相手に不快感を与えるリスクがあります。メイクも控えめが基本といえます
女性は装いで個性を出しやすい反面、「やりすぎ」や「甘すぎ」に注意が必要です。バランスが必要ですが、あくまで控えめな上品さを意識してコーディネートしましょう。
就活では服装以外にも注意!「私服面接」での身だしなみマナー
面接において重要なのは服装だけではありません。全体の身だしなみや態度も大きな評価ポイントです。服装が整っていても、その他の要素でマイナス印象を与えてしまえば本末転倒となってしまいます。
そこで、身だしなみマナーをそれぞれみていきましょう。
バッグ・アクセサリー・香りなどの細かい部分もチェック
・ビジネス用のシンプルなバッグを選ぶ
バッグは書類が入るA4サイズ対応で、形は自立するものが理想です。色は黒・ネイビー・ベージュなど、落ち着いたカラーを心がけておきましょう。
ナイロンや合皮でも問題ありませんが、カジュアルすぎる布製やロゴ入りのトートバッグは避けるのが無難です。
ブランドものは派手でなければOKですが、目立つロゴがあると「見栄っ張り」「空気が読めない」と思われることもあります。
・派手なピアス・時計・アクセサリーは避ける
面接では過度な自己主張は逆効果です。アクセサリー類は最小限にとどめましょう。ピアスは小さな一粒タイプやフープのないものを選び、腕時計はシンプルなアナログタイプが理想です。音の出るデジタル時計やスマートウォッチの通知音には注意してください。
個性は外見ではなく、ESや面接の中身で勝負しないと意味がありません。
香水や柔軟剤の香りは控えめに
香りは好みが分かれるため非常にデリケートです。ほのかに香る程度なら問題ありませんが、つけすぎはNGといえます。自分の好きな香水はいい匂いがすると思っても、周囲の人が同じとは限りません。
また、柔軟剤の香りが強すぎると悪印象になることもあるので、洗濯時にも注意を払いましょう。
面接室の換気が悪いと、香水や柔軟剤の香りが蔓延してしまい、面接官によってはマイナス評価になる恐れがあります。
姿勢・表情・話し方が服装以上に見られている
・緊張しても姿勢を正す
背筋を伸ばして座ることで、姿勢から意欲や誠実さが伝わります。猫背や貧乏ゆすり、足を組むなどのクセはマイナス評価に直結します。椅子には深く座らず、浅めに座ってやや前傾になることで「前向きさ」が表現できます。
・アイコンタクト・笑顔・ハキハキした受け答え
面接官の目を見て話すことは、信頼感や自信を伝えるうえで非常に重要です。適度な笑顔を意識することで、柔らかく親しみやすい印象になります。
また、話し方はゆっくりと明確にしておきます。緊張で早口になるのを防ぐために、深呼吸してから話し出すと良いでしょう。
業界・職種別!就活の私服面接では服装の許容範囲は違う
就活の私服面接では、企業の風土や業界の文化に応じた服装が求められるケースが多くあります。同じ私服指定でも、求められるスタイルは業界によって大きく異なります。
ベンチャー・IT系はややラフでもOK
この業界では自由な社風やフラットな上下関係を重視しており、就活全般を通して私服面接も日常に近い雰囲気で行われることが多く見られます。とはいえ、清潔感は必要ですので、だらしなく見えない服装であれば、多少カジュアルなアイテムでも問題ありません。
スニーカーやジーンズもOKですが、状態が良くて、色味が落ち着いていることが前提です。ユニクロや無印良品、GUなどのシンプルなアイテムは十分活用できますので、カジュアルすぎる格好(パーカー・ハーフパンツなど)は避けておき、ビジネスシーンを意識したコーデを心がけましょう
マスコミ・広告系はセンスも見られる
感性や表現力が重視される業界では、「服装=自己表現の一部」と捉えられることがあります。ただし、自由さと節度を両立する必要があります。
トレンドを取り入れるのはOKですが、あくまで面接にふさわしいスタイルを意識してください。
カラーバランスやシルエット、小物の使い方などで垢抜けた印象を出せると好印象を与えられます。
派手すぎず、でも地味すぎないように、「キメすぎないバランス」が難しいものの、重要な評価基準となります。
金融・保険・メーカー系は「きれいめ重視」
堅実さや誠実さが重視される業界では、スーツに近い服装が基本です。私服と言っても、面接官は「この服装で職場に立てるかどうか」を見ています。
ジャケット+白シャツ+センタープレスパンツ+革靴といった構成が無難です。また、スカートの場合は膝丈以上を確保し、無地で落ち着いた色でまとめるようにしましょう。
バッグや靴、小物もスーツスタイルと同等のビジネス感を意識するのが得策です。
スーツではなくても、ビジネスの場に違和感がない私服を基準に選ぶことが求められます。ただ、内容的にはほぼスーツに近い装いが求められると考えて問題ありません。
【就活生必見】オンライン面接時の私服マナーと注意点
私服指定のオンライン面接では、対面とは異なるポイントに気をつける必要があります。自宅などリラックスした空間からの参加であっても、画面越しに「社会人としての準備ができているか」を見られていることに変わりはありません。
就活生のためになる、オンライン面接の私服マナーと注意点を解説していきます。
カメラに映る上半身を意識した服装選び
オンライン面接では基本的に上半身しか映らないため、シャツやブラウスの色・襟元の状態が特に目立ちます。
白・淡いブルー・ライトグレーなどの明るめカラーは顔映りが良く、印象も柔らかくなります。
派手すぎる柄や、背景と同化する黒い服は避けましょう。シャツの第一ボタンを開けるかどうかは業界や印象に応じて判断するようにします。カジュアル業界なら開けていても特に問題はないものです。
下半身にも気を配るべき理由
「どうせ映らないから」と油断してしまうと、何気なく立ち上がってしまったときに、短パンや部屋着が映ると印象はかなり悪くなってしまいます。
緊張感を持つためにも、上下ともにきちんとした服装を心がけましょう。
さすがに靴まで履く必要はありませんが、スリッパではなく靴下を着用すると気持ちが引き締まります。
照明・背景・姿勢もマナーの一部
カメラの位置は非常に重要です。顔が明るく映るよう、正面から光が当たる場所でカメラを設置しましょう。リングライトやデスクライトの活用もおすすめです。
背景は無地の壁やカーテンの前が理想となり、生活感のある背景や物の散乱は避け、可能ならバーチャル背景は使わないほうが無難といえます。
姿勢は背筋を伸ばし、カメラ位置を目線に合わせるように調整してください。ノートPCを使う場合は台を使うなどして高さ調整をするのがベストです。
音声や通信環境のチェックも服装と同等に重要
オンラインですので、事前にマイクとスピーカーの動作確認を行いましょう。マイク付きイヤホン(有線)の使用は基本的に問題ありませんが、無線の場合は充電を確認しておき、接続状態の管理が必須です。
通信が不安定な場合は、ルーターの近くで面接を行うか、回線を有線LANに切り替えるなどの対策が必要です。
パソコンがなくてスマホでオンライン面接をする場合、通知音やスマホのバイブ音は必ずオフにしておきましょう。PCの通知も「集中モード」などで遮断しておくと安心です。
オンライン特有の注意点
オンライン面接では、表情の変化が伝わりにくいため、声のトーンや口元をしっかり動かすようにしてください。
うなずきや相づちを意識することで、双方向のコミュニケーションが上手に取れるように感じられます。
途中で回線トラブルが起きた場合には、事前に「再接続します」と伝えておくように対策しておくと安心です。
オンラインでも面接は「評価の場」であることに変わりはありません。油断せず、細部まで準備を整えたうえで臨みましょう。
就活生の疑問を解決する! 私服面接でのよくあるQ&A
就活生の悩みに答える形で、私服で面接をする際に生じる疑問をQ&A方式で解説していきます。
Q1:本当にスーツじゃなくていいの?
A:
基本的に「私服でお越しください」と明記されている場合、スーツは避けた方が自然です。
ただし、例外として「私服OKだけど実質スーツ率が高い業界(金融・保険など)」も存在します。面接官の意図を汲み取ることが大切で、「言われた通りにする」だけでなく、「その背景を読んで服装を選べるか」まで見られています。
私服指定=TPO感覚のチェックポイントと捉えて、清潔感・控えめな配色・ビジネス感のある私服を意識しましょう。
Q2:ユニクロやGUでもいいの?
A:
特に問題ありません。
ただし、安っぽく見えない着こなしが重要です。ユニクロやGU、無印良品は就活用のシンプルなアイテムを多数取り揃えており、不安ならお店のスタッフと相談するなど、対策をしっかりと行っておきましょう。
大切なのはサイズ感や組み合わせ(上下で色・素材感の統一)、清潔感といえます。アイロンをかける、ベーシックなカラーでまとめる、小物でビジネス感を足すなど、ひと工夫加えることで「きちんとした印象」を与えられます。
Q3: 髪色はどこまでOK?
A:
黒〜暗めの茶色が無難ですので、派手な色や脱色に近い金髪は避けましょう。
クリエイティブ業界や一部のベンチャーでは、多少明るめでも問題ない場合もありますが、就活中は控えめな方が安全です。
また、色だけでなく「髪型の整え方」「寝ぐせの有無」「清潔感」が重要な評価軸となります。
Q4: バッグはリュックでも大丈夫?
A:
避けた方が無難ですが、どうしてもという場合は黒系のシンプルなデザインを選びましょう。
特にスーツスタイルやビジネスカジュアルにリュックを合わせると少しアンバランスに見えることがあります。なるべくビジネスバッグを使用しておき、リュックを使う場合も、カジュアル感が強すぎるものは避け、シックで目立たないデザインにすることがマナーです。
まとめ
就活での私服面接は「自由」ではなく「センス」が問われる場でもあります。「私服でお越しください」という言葉は、決して“なんでも自由”という意味ではありません。
むしろ、「この状況でどんな服装を選ぶか」という判断力・バランス感覚・TPO意識が見られています。
就活における服装の目的は、「自分を良く見せる」ことではなく、「相手に安心感と信頼感を与える」ことであり、「一緒に働きたくない」と思われないようにしなければなりません。
スーツの方が安心と思うかもしれませんが、私服指定の場では柔軟に対応することが評価につながるものです。