就職活動を進める中で、多くの学生が最初に参加するのが「会社説明会」です。企業の理念や業務内容、職場の雰囲気を直接知ることができる貴重な機会であり、エントリー前の情報収集としても非常に重要です。
しかし、ただ話を聞くだけでなく、マナーや服装、事前準備も評価の対象となる場合があります。本記事では、会社説明会の当日の流れや基本的なマナー、そして参加時に注意すべきポイントを詳しくご紹介しますので、しっかりと準備を整えて好印象を残しましょう。
今さら聞けない会社説明会とは?
就職活動や転職活動を進める中で、よく耳にする「会社説明会」。なんとなく知ってはいるけれど、実際にはどんな内容なのか、今さら人には聞きづらい……そんな方のために、会社説明会の目的や内容、参加時のポイントなどをわかりやすく解説します。
目的と主な内容
会社説明会は、企業と求職者の相互理解を深めるための場です。目的は立場によって異なります。
・企業側の目的
企業側として自社について正しく理解してもらい、優秀な人材に興味を持ってもらうことです。
・学生・求職者側の目的
就活生側は企業や業界に関する理解を深め、応募するかどうかの判断材料にすることが挙げられます。
会社説明会はお互いの情報を交換する貴重な機会であり、参加することで企業の雰囲気やビジョンをより具体的に知ることができます。
また、説明会で取り上げられる主な内容は以下の通りです。
・会社概要の説明
企業理念、設立から現在までの沿革、今後のビジョンなど、会社の基本的な情報が紹介されます。
・事業内容やサービスの紹介
主力となる商品やサービス、どのような事業分野に取り組んでいるか、そして成長戦略などが説明されます。
・社内の雰囲気や働き方の紹介
社員の一日の流れ、福利厚生、研修制度など、働く環境についても詳しく知ることが可能です。
・選考フローや応募方法の案内
エントリーから内定までの流れや必要な書類、スケジュールなど、実際に応募する際に知っておくべき情報が共有されます。
・質疑応答や先輩社員の体験談(ある場合)
先輩社員のリアルな声を聞いたり、気になる点を直接質問できる機会も設けられています。
開催方法
近年は対面式とオンライン式に分かれており、それぞれの特徴をみていきましょう。
対面型(会場で実施)
企業の本社や合同企業説明会など、実際に足を運んで参加する形式です。会社の雰囲気を直接感じられるメリットがあります。
オンライン型(ZoomやTeamsなど)
近年主流となっている形式で、全国どこからでも参加できます。交通費や時間を節約でポイント
会社説明会に参加する際は、以下のポイントを押さえておくと効果的です。
選考に関わる場合がある
企業によっては、説明会の参加がエントリーの条件になっていることもあります。参加=本選考の第一歩と考えましょう。
志望動機の作成や面接対策に役立つ
企業の理念や仕事内容を直接聞くことで、より具体的な志望動機が書けるようになります。面接での回答にも説得力が増します。
事前に企業研究をしておく
予習をしておけば、説明会中に気になる点を的確に質問できます。企業側にも熱意が伝わり、好印象を与えることができます。
会社説明会の一般的な流れ
会社説明会は、求職者に企業の魅力や実情を伝える大切な場です。企業文化や業務内容、実際の働き方などを知る絶好の機会でもあります。このページでは、会社説明会でよく見られる一般的な流れについて、段階ごとにわかりやすくご紹介します。
1. 受付・開始前の案内(10~15分)
説明会は、参加者の受付から始まります。会場に到着したら、まずは受付表への記入や出欠の確認を行います。企業によっては、事前に登録した情報をもとに出席確認を行う場合もあるものです。
受付が済むと、パンフレットや会社案内などの資料が配布されます。それと同時に、当日のスケジュールが簡単に説明され、どのような流れで進行するかが明示されます。参加者はこの時間を使って、配布された資料に目を通し、会の進行に備えることができます。
2. 会社概要の説明(10~20分)
最初に行われるのは、企業の全体像を理解してもらうための「会社概要」の説明です。ここでは、企業理念やビジョン、会社の成り立ちや沿革、現在の事業規模や組織体制などが紹介されます。
企業の成長過程や創業者の想いに触れることで、企業の方向性や価値観を感じ取ることができるでしょう。また、業界における自社のポジションや、他社との違いにも触れることで、企業の強みや独自性が明確に伝わります。
3. 事業内容・サービス紹介(15~25分)
次に、企業が展開する事業や提供するサービスについて詳しい説明が行われます。主力事業やサービスの内容はもちろん、過去の実績や将来のビジョンについても語られます。
このパートでは、競合他社との違いや、業界内での優位性など、企業がどのような価値を提供しているのかを知ることができます。また、新規事業の取り組みや今後の展望についても紹介される場合があり、会社の成長性や柔軟性を把握する良い機会です。
4. 社風・働き方について(10~15分)
説明会では、会社の雰囲気や実際の働き方についても取り上げられます。ここでは、社員の一日のスケジュール例や、部署間の連携、職場内のコミュニケーションの様子などが紹介されるのが一般的です。
さらに、福利厚生の内容や研修制度についても説明されるため、働きやすさや成長の支援体制がどのようになっているかを具体的に知ることができます。職場の写真や動画を交えた紹介が行われることもあり、実際の様子がイメージしやすくなるでしょう。
5. 先輩社員の紹介・登壇(10~20分)
実際に働いている若手社員や中堅社員が登壇し、体験談を語るコーナーも多くの説明会で設けられています。入社のきっかけや入社後に感じたギャップ、仕事のやりがいや成長を感じた瞬間など、リアルな声を聞くことができます。
また、Q&A形式で参加者からの質問に答えるインタビュー形式も多く見られます。実際の社員の声を聞くことで、企業の内部事情や本音に触れることができ、参加者の理解がより深まるでしょう。
選考フローの案内(5~10分)
説明会の終盤では、今後の選考についての具体的な案内が行われます。エントリーから内定までの流れや、応募方法、応募書類の提出期限、選考日程の概要などが説明されます。
また、面接の回数や適性検査の内容についても触れられることが多く、選考への準備に役立つものです。選考に進む意思がある参加者にとって、非常に重要な情報ですので、しっかりとメモを取ることをおすすめします。
質疑応答(10~15分)
説明会の最後には、参加者からの質問を受け付ける時間が設けられます。企業側の担当者がその場で回答することで、参加者の疑問や不安を解消できます。
よくある質問に対しては、あらかじめ企業側が用意した回答を共有する場合もあります。時間内に質問できなかった場合は、後日メールでの問い合わせや個別相談の案内があるケースもあるでしょう。
アンケート記入・終了(5分程度)
説明会の締めくくりには、簡単なアンケートの記入が行われます。説明内容の理解度や印象、今後の選考参加の意向などについて回答する形式が一般的です。
また、今後の連絡方法やフォローアップの案内も行われるため、選考を希望する場合は正確な連絡先を記載することが重要です。最後まで丁寧に対応することが、企業への好印象にもつながります。
業界別:会社説明会の特徴と内容
就職活動において、会社説明会は企業理解を深める貴重な機会です。業界ごとに説明内容や参加者の関心事が異なるため、ポイントを押さえておくことが大切です。以下に、代表的な業界ごとの説明会の特徴と、よくある質問例をご紹介します。
不動産業界(住宅・仲介・デベロッパーなど)
説明内容の傾向:
l 土地活用から建物開発までの全体の流れを説明。
l 個人向けと法人向けの営業スタイルの違い。
l ノルマの有無、飛び込み営業や反響営業といった手法の違い。
l 地域密着型戦略と広域展開型戦略の比較。
不動産業界は営業職の色が強く、説明会では現場の営業スタイルや成果に対する評価制度について詳しく語られることが多いです。特に「どのような営業方法が主流か」「数字へのプレッシャー」などが焦点になります。
・質問例
l 「未経験でも成果を出せるような研修制度は整っていますか?」
l 「営業目標に対するプレッシャーはどのように乗り越えていますか?」
IT業界(SIer・Web系・インフラ系など)
説明内容の傾向:
l システム開発の工程(上流設計~下流工程)と役割分担。
l プロジェクトチームの働き方やメンバー構成。
l 新人が初めに担当する業務の内容。
l 自社開発と受託開発の違いと、そのメリット・デメリット。
IT業界は職種の幅が広く、文系出身者の採用も多いため、説明会では未経験者へのサポートや、成長環境について詳しく解説される傾向にあります。
・質問例
「文系出身でも活躍している社員の具体的なエピソードはありますか?」
「チームでの開発において大切にしている価値観を教えてください」
メーカー(機械・化学・食品など)
説明内容の傾向:
l 製品の企画、開発、生産、販売までの一連の流れ。
l 技術部門と営業部門の連携体制。
l 海外市場への展開状況(輸出、海外拠点の有無)。
l 工場見学や製造工程の紹介が含まれることもあります。
メーカーは「モノづくり」のプロセスに興味がある学生に人気があり、説明会では実際の製品開発現場の様子や海外事業についての情報も豊富です。
・質問例
「製品開発で苦労した経験や、それをどう乗り越えたのか知りたいです」
「海外勤務や転勤の可能性について教えてください」
金融業界(銀行・証券・保険など)
説明内容の傾向:
l 個人向け・法人向け営業の違いや戦略。
l 支店勤務から本部勤務へと進むキャリアパスの説明。
l 数値目標管理の厳しさと、それを補う社内サポート体制。
l 資格取得や社内試験に対する支援制度の紹介。
金融業界は数字に対する厳しさと、計画的なキャリア形成が特徴です。説明会では、安定性や制度の整備状況に関する情報が重視されます。
・質問例
「営業で信頼関係を築くために心がけていることは何ですか?」
「資格取得のための支援体制は具体的にどのようなものがありますか?」
物流・運輸業界
説明内容の傾向:
l 倉庫管理、配送、ITシステムなどの業務連携について。
l DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI導入への取り組み。
l 労働環境の改善策(残業時間の削減、休暇制度など)。
l 現場での体力仕事と、管理業務やマネジメント職の違い。
物流業界は裏方のイメージが強いですが、業界全体の変革が進んでいるため、説明会では最新技術の導入状況や職場環境の改善について注目が集まります。
・質問例
「女性社員や外国人社員が活躍している具体例はありますか?」
「業務効率化に向けた最近の取り組みにはどのようなものがありますか?」
会社説明会でのマナー
就職活動の第一歩とも言える会社説明会では、参加者の言動や態度が企業側に与える印象に大きく影響します。たとえ選考ではない段階であっても、説明会でのマナーが評価対象となることも少なくありません。
そのため、身だしなみや言葉遣いなど、基本的なマナーをしっかりと理解し、実践することが大切です。ここでは、会社説明会で押さえておくべきマナーについて、具体的に解説します。
会社説明会でのマナー一覧
会社説明会で注意すべきマナーには、以下のようなものがあります。
・時間厳守
開始時間の10分前には到着し、余裕をもって行動することが大切です。
・服装と髪型
スーツを基本とし、清潔感のある服装と奇抜な髪形は避けるようにしましょう。
・言葉遣い
敬語を正しく使い、丁寧な言葉遣いを意識しましょう。
・姿勢と態度
話を聞く際は相手の目を見てうなずきながら聞くと、好印象を与えます。
・スマートフォンの扱い 説明会中は電源を切るかマナーモードに設定し、使用を控えましょう。
このような基本的なマナーを守ることで、信頼感や真剣さが伝わり、より良い印象を残すことができます。
服装・身だしなみ
会社説明会に参加する際は、第一印象を左右する服装や身だしなみに注意が必要です。基本的には、就職活動にふさわしいリクルートスーツが望ましいでしょう。
男女問わず、シンプルで落ち着いたデザインを選ぶことが一般的です。髪型は清潔感があり、整っていることが求められます。寝ぐせがついたままや、過度に明るいヘアカラーは避けましょう。
また、靴が汚れているとだらしない印象を与えるため、出かける前に必ずチェックしておくことをおすすめします。
女性の場合は、派手すぎないメイクを意識し、ナチュラルな仕上がりを心がけましょう。爪が伸びすぎていたり、ネイルアートが派手だったりするとマイナスの印象になることもあるため、短く整えておくのが理想です。
男性も同様に、爪の清潔さには気を配りましょう。全体として「清潔感」と「誠実さ」が伝わるような見た目を意識することが大切です。
時間厳守
時間を守ることは社会人としての最低限のマナーであり、会社説明会でも同様です。説明会には、開始時刻の10分から15分前には到着するのが理想です。会場によっては受付や誘導に時間がかかることもあるため、少し余裕を持って行動するようにしましょう。
また、オンライン説明会の場合も時間厳守は変わりません。ログインに時間がかかることを想定し、事前に接続テストを済ませておくと安心です。通信環境が安定している場所を選び、開始の5分前には入室しておくと落ち着いて説明会に臨むことができます。
挨拶・態度
説明会の会場に到着したら、まずは挨拶をしっかり行いましょう。入室時には「おはようございます」「よろしくお願いします」など、丁寧な言葉を添えて一礼します。このような基本的な挨拶は、その人の礼儀正しさを示す重要な要素です。
説明中は話を聞くだけでなく、相手の言葉にうなずいたり、メモを取ったりといったリアクションを取ることで、興味や関心を示すことができます。受け身の姿勢でただ座っているのではなく、積極的に聞く姿勢を見せることで、より良い印象を残せるでしょう。
また、説明会の最中にスマートフォンを操作するのは厳禁です。必ず電源を切るか、マナーモードに設定してカバンにしまっておきましょう。通知音が鳴ってしまうと、周囲の参加者や企業の担当者に迷惑をかけてしまいます。
話し方・質問の仕方
説明会の中では、質疑応答の時間が設けられることが多くあります。その際には、自分の名前と所属を名乗ったうえで質問するのが基本です。例えば、「○○大学の△△と申します。お時間をいただきありがとうございます。」といった一言を添えるだけで、礼儀正しい印象を与えることができます。
質問内容は、企業ホームページやパンフレットで簡単に調べられるものは避けるのがマナーです。事前にリサーチを行い、自分なりに興味を持った点や、説明会でさらに深掘りしたい内容について質問するようにしましょう。
また、敬語を正しく使い、相手に失礼のないよう丁寧に話すことも重要です。言葉遣いが乱暴だったり、無愛想な態度だったりすると、印象が悪くなってしまうので注意しましょう。
退出時のマナー
説明会が終わった後の退出時にもマナーは求められます。会場を出る際には、担当者に向かって「本日はありがとうございました」と挨拶し、一礼をしてから静かに退出するようにしましょう。これにより、最後まで礼儀正しい印象を残すことができます。
オンライン説明会の場合も同様に、終了の挨拶をしてから退出するのが望ましいです。画面をオフにする前に一礼をし、「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えてから、退出ボタンを押すようにしましょう。画面越しでも相手への礼儀を忘れず、最後まできちんと対応する姿勢が評価されます。
オンライン説明会ならではの注意点
近年は、企業説明会の多くがオンラインで開催されるようになっています。オンライン参加だからといって気を抜くことなく、対面と同様のマナーが求められます。
特に注意すべきなのが、背景と音環境です。自室の背景が散らかっていたり、生活感が出すぎていたりすると、相手に不快感を与える可能性があります。可能であれば、バーチャル背景を使うか、壁などのシンプルな背景を選びましょう。
また、周囲が騒がしい環境での参加は避け、静かな場所を確保してください。マイクやカメラの動作確認も事前に行い、当日スムーズに参加できるように準備しておきましょう。姿勢は正しく、表情も明るく保つよう意識することで、画面越しでも好印象を与えることができます。
会社説明会でのNGマナー例
就職活動の一環として参加する会社説明会では、企業に対して第一印象を与える大切な場です。服装や言葉遣い、態度など、些細に思えることでも相手には大きく映ることがあります。どれほど優れた志望動機やスキルを持っていても、マナーが欠けていれば採用担当者の心証を損ねることになります。
以下では、会社説明会でのNGマナーについて具体的な例を挙げながらご紹介します。これらのポイントを押さえ、好印象を残せるよう意識して臨みましょう。
遅刻・直前キャンセル
会社説明会に遅れてしまうと、それだけで「時間管理ができない人」「約束を守れない人」といった印象を与えてしまいます。たとえ数分の遅れでも悪い意味で目立ってしまうため、余裕を持って会場に到着することが大切です。オンライン説明会であっても、開始時間に間に合わないことは同様にマイナス評価につながります。
また、直前のキャンセルや無断欠席も避けるべきです。特に無断で欠席するのは「責任感がない」「社会人としての常識がない」と捉えられ、最悪の印象を与えます。やむを得ない事情がある場合は、必ず事前に連絡を入れるようにしましょう。電話やメールでの簡潔な連絡だけでも誠意は伝わります。
私服・ラフな格好で参加
「服装自由」と記載されている説明会でも、基本的にはスーツを着用するのが無難です。たとえ私服参加が許可されていても、企業が求めるイメージを意識してきちんとした服装を心がけましょう。パーカーやジーンズ、派手なアクセサリーなど、カジュアルすぎる格好はビジネスの場にはふさわしくありません。
服装はその人の意識の現れとされることが多く、第一印象を大きく左右します。清潔感のある身だしなみと、落ち着いた色合いの服装を選ぶことが重要です。
スマホをいじる・通知音が鳴る
説明会の最中にスマートフォンを操作するのは厳禁です。たとえメモを取っているつもりでも、周囲からは「集中していない」「やる気がない」と受け取られる恐れがあります。また、通知音や着信音が鳴ると説明会の進行を妨げてしまい、周囲の参加者や担当者にも迷惑がかかります。
説明会に参加する前には、必ずスマートフォンの電源を切るか、マナーモードに設定しておくようにしましょう。オンライン参加の場合でも、画面外でスマートフォンをいじる行動は控えるべきです。集中して話を聞いているという姿勢を見せることが大切です。
無表情・うなずかない
話を聞いている間、無表情でうなずきもしないような態度は「関心がない」「やる気が感じられない」と見なされがちです。表情や反応がないと、話している側も不安になり、コミュニケーションが取りづらくなります。
リアルな説明会ではもちろん、オンライン説明会でもカメラをオンにし、相手に自分の表情が見える状態で参加することが求められます。適度にうなずく、アイコンタクトを取るといった姿勢が「この人は真剣に聞いている」と好印象につながります。
話を遮る・横から質問する
他の参加者や担当者の話を遮って発言するのは、説明会という公共の場では非常識な行為です。どれほど質問したい内容があっても、タイミングや順番を守ることが社会人としての基本です。
質問がある場合は、挙手をして許可を得るか、オンラインの場合であればチャット機能を使って投稿するなど、説明会のルールに沿った形で発言しましょう。周囲との協調性も見られている場だということを意識する必要があります。
調べればわかる質問をする
企業のホームページや配布資料に書いてあるような内容をそのまま質問してしまうと、「事前に調べていない」「準備不足」と思われる可能性があります。例えば「御社はどんな事業をされていますか?」「勤務地はどこですか?」といった質問は、基本的な情報としてすでに公開されているケースが多いため、避けたほうが無難です。
説明会では、自分なりに企業研究をした上での具体的な質問を用意することが望ましいです。「〇〇という事業に惹かれたのですが、実際に新入社員が関わる業務についてもう少し詳しく教えていただけますか?」といった形で聞くと、好印象を与えることができます。
ネガティブな質問・態度
「残業はどのくらいありますか?」という質問自体が悪いわけではありませんが、そればかりを強調したり、口調が厳しかったりすると、「ネガティブな印象」が残ってしまいます。質問の意図が伝わらなければ、「この人は働きたくないのでは?」という誤解を生むこともあります。
また、腕を組んで座る、足を組む、肘をつくといった姿勢も、相手に威圧感を与えたり、リラックスしすぎているように見られることがあります。姿勢や仕草にも気を配り、謙虚で誠実な態度を心がけましょう。
終了後すぐに退出・無言で退室
説明会が終わったあと、何も言わずにすぐ退出するのは避けましょう。最後に「ありがとうございました」と一言添えることで、感謝の気持ちや礼儀正しさが伝わります。対面の場面であれば軽く会釈を、オンラインであれば音声で感謝を伝える、あるいはチャットで「本日はありがとうございました」と送るなど、何らかの形で気持ちを表現することが大切です。
無言で退室すると「礼儀がない」「関心が薄い」と見られてしまう恐れがあります。説明会の締めくくりまで気を抜かずに行動しましょう。
まとめ
会社説明会は、企業と学生・求職者がお互いを知る大切な機会です。事前準備やマナーをしっかり押さえておくことで、好印象を残すことができ、今後の選考にも良い影響を与えるでしょう。不安な点があれば積極的に質問し、自分に合った企業かどうかを見極める目を養うことも大切です。
緊張する場面かもしれませんが、自分らしさを大切にしながら臨むことで、実りある一日にしてください。就活成功への第一歩として、会社説明会を上手に活用していきましょう。
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