インターンの選び方に悩む就活生も少なくありません。少子化による若い世代の人材不足解消のために、企業は実際の採用活動を前倒しにしようとする傾向にあります。
気がついたら志望企業・業界が実施するインターンシップの受付期間が終了してしまった…といったケースが発生してしまう恐れがあります。
そうならないためにも、就活生は早い段階で文系と理系別にインターンシップについて理解しておく必要性が高まっているのです。
そこで、インターンの選び方のコツについて、文系・理系別に基準を解説していきます。
文系・理系インターンの全体的な違い
文系と理系のインターンでは全体的な違いがあります。主に業務内容や求められるスキルに大きな特徴が異なるものです。
それぞれの全体像をみていきましょう。
文系インターンの全体像
文系のインターンでは、企業の実務体験を通じて、業界や職種に対する理解を深めていくのが主な目的です。インターン先の規模によっては、営業やマーケティング、経営戦略、データ分析など、幅広い分野で経験を積むことができます。
業務内容として、対人のやり取り全般や、営業活動、マーケティング活動、資料作成などがあります。
文系インターンの求められる能力として、コミュニケーション力、チームワーク(協調性)、企画力、プレゼンテーションスキルが重要です。
理系インターンの全体像
理系インターンは、主に専門知識や技術を活かして、開発や研究、データ解析などの経験を積んでいくことが目的となります。
理系分野に特化した技術や知識を学べるため、インターン先は大学での研究内容に関連する専門職や技術職に直結することが多いものです。
業務内容はプログラミングやシステム開発、設計、実験補助、データ解析などがあります。
理系インターンの求められる能力は、論理的思考力や専門知識、技術的スキル(プログラミングやツールの使用)が重要といえるでしょう。
文系・理系インターンの仕事内容の違い
文系インターンと理系インターンでは仕事内容にも違いがみられます。企業の選び方によって求められる仕事内容が異なります。
文系インターンの主な仕事内容
文系インターンでは、基本的に企画や営業といった業務が中心です。理系のような実務というよりは、業界理解を深めるための体験型インターンというものが多いです。
営業体験では、先輩社員や上司と一緒に顧客訪問をして、営業の流れを学びます。ロールプレイング形式で商談のスキルも向上させることができるでしょう。
マーケティングリサーチでは、市場調査を実施してデータをもとに分析を行います。
グループディスカッション(GD)では、複数人のチームを組んで、指定された課題に対する解決策を立案、プレゼンテーションを行い、目標達成のプロセスを学べます。
事務作業やデータ整理では、実際の業務の補助として、資料作成やデータ入力を行い、タイピングや電話応対などの基本業務も学べるようになるでしょう。
理系インターンの主な仕事内容
理系インターンでは、専門的な技術や知識を活かして、実際の業務に携わることができます。特に理系の場合、実務経験を積むことで、将来の技術職や研究職に直結する体験ができるメリットがあります。
プログラミングや開発業務では、実際にシステムやアプリケーションの開発、プログラミングといったメイン業務に携わって勉強可能です。実際に商品となる開発に触れられるのは大きな経験となるでしょう。
研究補助では、実験や研究の補助業務として、データの収集や解析を行い、レポートをまとめます。大学の研究内容とリンクしている業務もありますし、補助業務を通じて自分の知識を向上させることが可能です。
製品設計・設計補助では、CADソフトを使っての設計業務や、新しい製品の試作・評価を行います。
データ分析・機械学習では、収集したデータを解析して結果を分析し、詳細をまとめて報告書を作成します。
インターン経験が就活に与える影響
インターン経験が就活に与える影響は大きなものです。これは文系や理系にかかわらず、大学生にとって非常に重要といえるでしょう。インターン経験によって企業の選び方も精度が高まります。
そこで、インターン経験が就活全般に与える影響を紹介します。
・文系
文系のインターン経験では「志望動機」を明確にするため、実際の就活時に役立ちます。早期選考や特別選考ルートにつながる可能性もあり、企業との接点を増やす重要なチャンスといえるでしょう。
インターン経験を積むと志望動機にも説得力が増していきます。自己PRやガクチカにも具体的なストーリーが入れられるのは大きなメリットです。
・理系
理系のインターン経験では、直接内定につながるケースも見られます。特に技術職の場合だと、インターン中の成果がそのまま就活での評価とされることがあります。
研究職や開発職の進路において、実務経験が強みとなっていくでしょう。さらに、研究だけでは分からない仕事としての応用力を見つけることが可能です。
文系と理系に共通するのは社会人経験を積めることです。初対面の社員と話す機会も多く、社会人マナーも勉強できます。これは今後の面接対策にもなりますし、就活本番での力にもなるでしょう。
文系・理系の求められるスキルや資質の違い
文系や理系のインターンで求められるスキルや資質の違いをみていきましょう。
文系インターンで求められるスキル
文系インターンでは、対人能力や柔軟な思考力が求められます。営業職などのようにコミュニケーション力が最も重要視されます。
・コミュニケーション力:チームメンバーや顧客との円滑なコミュニケーションを図り、課題や問題点も共有して双方が納得のいくようにプロジェクトを完結できるようにサポートしていきます。
・チームワーク:グループディスカッションやプロジェクトを進める中で、チームで対応できるように協力する能力が求められます。相手の立場になって考えられる協調性も必要となっていくでしょう。
・問題解決能力:与えられた課題に対して「なぜ」を繰り返して真の要因を見つけ、解決策を提案する力を発揮します。
・プレゼンテーションスキル:自分やチームのアイデアをまとめて、第三者にわかりやすく伝える能力です。
これらのスキルは今後社会人として活躍していく上で欠かせない能力であり、キャリアアップを図る上でも必要となっていくでしょう。
理系インターンで求められるスキル
理系インターンでは、一般的に専門知識や技術的なスキルが求められます。実務経験が少ない分、速やかに学んで成果をしっかり出す姿勢が必要といえるでしょう。
・論理的思考力:与えられた課題に対して、論理的に問題を分析して解決策を見つけ出す力です。多角的な視点も重要といえます。
・専門知識:専攻している分野の専門知識が求められます。IT系なら情報技術といった具合に、化学や物理学などの専門的な分野で深い理解と技術が必要です。
・技術的スキル:理系インターンではプログラミング言語(Python、Java、C++)やCADソフト、MATLABなどの使用スキルがあることが望まれます。
・自主性:常に学ぶ姿勢が大切なので、人から教わるだけでなく、自分で調べて学び、問題を解決する姿勢も理系インターンには求められるでしょう。
文系・理系のインターンの形式・期間の違い
文系や理系インターンの形式や期間の違いをそれぞれみていきましょう。
文系インターンの形式
文系インターンは期間が短期的(1日~2週間)なのが一般的といえます。長期間のインターンは少なく、主に業界理解や就活対策として行われます。
形式はグループワークが多く、個人の成果よりもチーム全体としての成果が重視されることが多いでしょう。
文系インターンでは就業時間も比較的フレキシブルな場合が多いのが特徴です。
オンラインでのインターンも増えており、オフラインの対面式と兼ね合わせたタイプのインターンもみられます。
業務の特性上、実際の仕事内容を体験することは難しいので、オープン・カンパニー(短期インターン)などを積極的に活用するスタイルになるケースが多いでしょう。
理系インターンの形式
理系インターンは研究や開発などの実務経験がメインとなるため、期間も長期インターン(1ヶ月~半年)が主流です。
インターン先の企業によっては長期にわたる実務体験を提供してくれるので、専門的なスキルをより一層深めることができます。
形式は実務的な技術を学びながら、開発したアプリや研究内容のレポートの成果物を提出しなければならないことがあります。
長期インターンなので、実務が一般的であり、対面式の仕事が多くありますが、IT関連ではオンラインのインターンもあります。
文系・理系インターンにおける選考内容の違い
文系・理系インターンにおける選考にも違いがみられます。しっかり対策しておきましょう。
文系インターンの選考基準
文系のインターン選考では、主に人物評価が重視されます。文系インターンは、コミュニケーション力や論理的思考力が求められる傾向です。これらのスキルが高いと、業界研究や企業理解を深めるのに有利といえるでしょう。
文系インターンの基準として、ES(エントリーシート)や面接の対策が重要になってきます。
文系の場合、自分自身の学業の専攻と志望業界との関連性が低く、そもそも選択の幅が広くなる傾向にあります。
エントリーシートでは自己PRや志望動機など、企業とのマッチングを見られます。面接はグループ面接や個別面接で、コミュニケーション力やチームでの協力を評価します。適性検査など、基本的な知識や考える力を測るためのテストが出されることもあります。
そもそも文系の大学生は選択肢が広いがゆえに、「自分がどのような業界・仕事に向いているのかがわからない」「そもそも自分の適性が何なのかを試す方法がない」といったような不安を抱えて、就職活動に挑む人が少なくありません。
不安を解消するためには、しっかりとした自己分析が大切です。それによって自分の強みや弱みに適している業界や業種が見えてくるようになるので、リサーチを十分した上でインターンに臨むようにしましょう。
下記が文系インターンの選考ポイントです。
・自己PRは文系らしく、論理的に伝える力が求められる
・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと):具体的な成果や数字を入れる
・面接やグループディスカッションの練習を繰り返す
・コンサルや商社は「フェルミ推定」「ケース面接」がある
・ビジネススキルを強化して、Excel(VLOOKUP、ピボットテーブル)、PowerPointでの資料作成などを手がける
また、理系向けのインターンには応募しても採用されづらい傾向にあるので、インターン先の選び方には注意してください。
理系インターンの選考基準
理系インターンの選考では、技術的な実力や専門知識が評価されます。理系のインターンシップの基準は、自分自身の学業の専攻と志望業界との関連性が高いことです。在学中に既に持ち合わせている技術力や開発力が必要とされます。
理系は研究室に在籍しており拘束時間が長いため、合間の時間を利用したオンラインでの実施という方法で実施されるインターンシップが増えています。
技術面接では専門的な知識や経験に関する質問が中心です。プログラミングの実技試験など、実務に近い内容が選考基準となるケースもあります。
選考ではポートフォリオ・研究内容といった、実際に開発したプログラムや参加した研究内容を見せることが重要です。
適性テストでは、プログラミングの他に、数学的な問題や専門的な技術課題が出題される場合もあります。
理系の選考対策としては下記になります。
・技術試験やコーディングテスト、IT系ならPython、Java、C++のコーディング試験対策が必要
・機械や電気系ならCADや回路設計の知識が問われる
・ポートフォリオ・研究内容の説明では開発したシステム・アプリ、研究成果をプレゼンできるよう準備
・技術面接対策では「なぜこの技術を選んだのか?」を論理的に説明できるようにする
また、かつては文系就職の代表格であった金融業界やマスコミ業界なども、デジタル技術の普及とともに、理系人材の採用を積極的に行っています。選び方として、理系向けのインターンシップも候補に入れておくのも無難です。
理系学生に特化したインターンシップを広く情報収集して、可能性を見つめ直す意味でもインターンシップへの参加は積極的に検討してみてください。
文系向けおすすめの業界・職種
文系向けのおすすめ業界や職種の特徴を解説していきますので、選び方の基準にしていきましょう。
コンサルティング
コンサルティング業界を目指すのであれば、インターンシップへの参加は必須だと考えた方が無難です。
内容としては、その会社が行っているコンサルティングのスタイルを実践するようなパターンで行われます。
例えば企業の経営課題を解決するコンサルティングを行っている場合は、ケーススタディなどによって実際に企業分析を行い、プレゼンテーションをする一連の流れを実践する中で、課題解決能力を評価されることとなります。
インターンシップでの成績はその後の選考に影響しますので、論理的思考能力を磨くなどの事前準備はしっかりと行ってください。
広告・マーケティング
広告業界では、大学1年生や2年生の段階から有給の長期インターン生として受け入れることを古くから一般的に行っています。
内容としては、実際に商談の場に参加し、広告戦略に対しての提案を行ったり、実施後の効果を計るデータ分析などのアフターフォローをするといった業務を行います。
デザインなどクリエイティブ系であれば、社員と同じようにクライアントからの依頼に基づいたデザイン案を作成します。
金融(銀行・証券・保険)
金融業界では、中小企業を中心に大学1年生や2年生の段階から有給の長期インターン生として受け入れています。
例えばベンチャーキャピタルの場合、学生キャピタリストとして、事業説明資料や経営計画、資本政策など多種多様のデータを読み込み、投資に値するかどうかを判断するという、実業務の即した内容でインターンシップを行っています。
大手企業の場合は、顧客のマネープランに伴走するグループリテールコース、銀行のリスク分析を体験するリスクアナリストコース、法律や監査のプロフェッショナルを目指すガバナンスコースなど、職種別に複数のコースが企画されています。
しかし、ほとんどの場合が1~5DAYという短期インターンとなっているため、業務の模擬体験という内容になっています。
人材(リクルート系)
人財業界での長期インターンに参加すると、キャリアカウンセリングの場に同席したり、スカウトメールの発信、返信のあった求職者との連絡を代行するなど、顧客接点の場を多く体験できるため、コミュニケーション能力を磨くことができます。
新卒採用の代行サービスを行っている会社などでは、企業説明会の運営など新卒採用の裏側を体感することも可能です。
人材ビジネスでの適性について事前に確認するという意味でも、人材ビジネスに興味があれば長期インターンに参画しておくと良いでしょう。
商社
総合商社では3年生の春の段階で長期インターンを実施している企業もあり、早い段階で学生を抱え込もうという考えが強いです。インターンに参加する際に、エントリーシートや面接を実施する企業も多く、かなり狭き門となっています。
参加した後も、独自に用意された課題解決型のグループワークを行ったり、プレゼンテーションを行ったりする中で、アウトプットを評価され、その後の選考に直結するケースが多いです。
企業によっては、インターンシップへの参加がほぼ必須要件のようになっていますので、3年生の1月の段階で、その年のインターン開催状況をチェックするようにしましょう。
マスコミ・出版
マスコミ業界に対して派手なイメージを持たれている方も多いと思いますが、実際には地道な裏方の仕事も多く、アルバイトに近い長期インターンシップの受け入れを積極的に行っている企業もあります。
例えば放送業界であれば編集作業や撮影現場のアシスタント業務、新聞業界であればインタビューの文字起こしやデータ分析業務、出版業界であれば自社HPの記事作成などが挙げられます。
編集力や文章力などの事務作業の他に、多方面の関係者とのコミュニケーション能力が問われるため、適性を見極めてインターンに参加するかどうかを考えた方が良いでしょう。
理系向けおすすめの業界・職種
IT・Web
IT・Web業界の長期インターンは、正社員と同様の実務を任せられることが多いです。実際にプログラミングを行い、アプリケーション開発を担当することで、スキルアップにもつながり、後々の就活においても実績としてアピールできるようになります。
しかし、仕事内容によってはひたすらバグを探す作業など、スキルアップにつながらない仕事を任せられることもありますので、注意が必要です。ITスキルを所持していなくても参加できるインターンシップもありますが、できればPythonやR、Javaなどのスキルを身につけてから参加できると良いでしょう。
メーカー(製造業)
製造業の場合、IT・Web業界と異なり、正社員と同様の実務を任せられる場面は少なくて、工場などの製造過程を見学するといったような内容で実施されることがほとんどです。
また座学になりますが、インターンシップの参加者が自社製品の改善点や課題を検討して、商品価値をあげる工程を体感するワークを実施するケースもあります。
研究者の場合は例外的に、共同研究を行うといったケースもありますが、個人で応募するというよりは、研究室単位での取り組みになることが多いです。
自動車・航空
自動車業界や航空部品を扱う業種では、設計やシミュレーションを行います。最新技術を学べますし、自動車業界は日本のモノづくりを長年支えている分野ですので、多くの知識を吸収できるでしょう。
理系のインターンではCAD、CAEのスキルが求められます。
医薬・バイオ
製薬・バイオの分野は、研究開発のスパンが長いため、正社員と同様の実務を任せることが難しくなります。大手製薬メーカーなどは、企業理解を深めてもらうための説明会を開催することが多いようです。MR職のような営業系職種については、業務体験ができる内容で実施されています。
研究職のインターンシップの場合は、ほとんどが選考を兼ねています。ある企業の場合、5日間のワークを行い、研究成果を発表する場が一次選考を兼ねているという形で進められています。
データサイエンス
データサイエンスのインターンシップは、専門職として即戦力性を問われることがほとんどです。実際にデータを分析し、ビジネス上の課題を見つけ、解決するための方法を学んでいきます。
そのためにはデータ分析ツールを使用したり、PythonやRなどを使用してデータを可視化したり、モデルを構築したりといった作業を行います。
データサイエンスは、全ての業界で必要とされる職種になりつつありますので、自分がどの業界で活躍したいのかを考えるためにも、インターンシップを積極的に活用するようにしましょう。
文系・理系インターンの探し方
文系と理系のインターンの探し方も気になるポイントです。共通するポイントとともにそれぞれ適したインターンの探し方を紹介していきます。
共通するインターンの探し方
文系・理系ともに、インターンを探すという前提の目的は共通しています。ただ、漠然と探すだけではなかなか決まりませんし、間違ったインターン先を選択する恐れがあります。
そこで、まずは目的を明確にしましょう。どんな業界を選びたいのか、どのようなスキルを身につけたいのか、これで短期や長期、実務型か体験型が分かりやすくなります。
すぐに内定が欲しい就活生なら、早期選考をしてもらえる企業を狙うようにしましょう。目的が明確になると、なんとなく探すよりも最適なインターン先を選べるようになります。
文系向けインターンの探し方
・就活サイト
王道ルートといえますが、大手就活サイトから探すのが一般的ともいえます。マイナビやリクナビといった大手企業のインターンも充実しているサイトを活用する方法もあり、中小企業や地方企業に特化した就活サイトもあります。
探しやすく、求人数も多いのが特徴ですが、エントリー期限が早い企業も多いので、十分注意してください。
・SNS
SNSで検索すると企業のインターン募集要項が見つかることがあり、志望する企業の社員のSNSにDMでインターン情報を質問するのも得策です。
・OBやOG訪問、キャリアセンター
OBやOGを訪問してインターン先を紹介してもらえる探し方です。訪問ツールなどがありますので、実際に会社に勤めている先輩社員から話を聞けますし、インターンを紹介してもらえる可能性があります。
また、大学のキャリアセンター経由でインターン情報を手に入れることも可能です。
理系向けインターンの探し方
・専門系サイト
理系大学生に特化した専門サイトでインターン先を見つけることができます。さらに、スカウト型なら待っているだけで声がかかるので、他の探し方と重複していくのがおすすめです。
プロフィールに自分の専攻や興味のある分野・技術を詳しく記入するのもコツといえます。
・教授の紹介や研究室の派遣
学会や連携している企業にコネがある教授の場合、インターン先を推薦してもらえる可能性があります。
企業と共同研究している研究室だと、インターン生を募集している場合があるので確認しておきましょう。
・企業の公式サイト
大手メーカーやIT企業の技術職におけるインターンは、公式サイトに掲載されている場合がよく見られます
検索サイトから「企業名 インターン 技術職」などを入力するか、直接企業のHPでインターンシップ情報を探す方法があります。
企業によっては募集時期に若干違いがみられるものの、サマーインターン(6〜8月)と冬季インターン(12〜2月)があるので、乗り遅れないように注意しましょう。
文系向けインターンの選び方のポイント
文系向けインターンの選び方のポイントは4つあります。
①実際の業務を経験できるか?
ただの企業説明会ではなく、実務を体験できるものを選ぶのがポイントです。基準として、ただ参加するのでは意味がありませんので、雑用ばかりを押し付けてくる部署は論外ですし、事前に確認するようにしましょう。
②スキルアップできるか?
自身のパソコンのスキルにもよりますが、Excel・PowerPoint・データ分析などのスキルが学べるかチェックしてください。
③有給か無給か?
インターンは有給が望ましいですが、無給でも貴重な経験が積めるなら検討するのが得策です。たとえ無給であっても、徒歩や自転車で出勤できるような近場なら別ですが、電車やバスなどの交通費支給があるかも確認しておきましょう。
④学業との両立が可能か?
まだ在学中ですので、学業を疎かにすることもできません。長期インターンなら、週何回勤務が必要か確認しておきましょう。
理系向けインターンの選び方のポイント
理系向けインターンの選び方のポイントは以下の4つになります。
①専門知識を活かせるか?
大学で学んでいる分野を基準として、インターンを選ぶようにします。たとえば、情報系ならIT企業、化学系なら製薬会社といった具合に、自分の専門知識を活かせるように心がけましょう。
②技術力を向上できるか?
取り組んでいる研究内容に関して、実際の開発や研究といった業務に携われるかを確認しておきます。技術力を向上できるチャンスともいえます。
③就職に有利になるか?
自分の研究内容と関連する企業のインターンに参加することで、就職に有利となりやすいものです。関係ない業種になると、在学中の研究がもったいないと評価されてしまいます。
④学業との両立ができるか?
研究室のスケジュールなど、自身の学業と両立が可能かしっかり確認しておきましょう。特にアルバイトをしている就活生は注意が必要です。
まとめ
企業側からみるインターンシップは、優秀な学生を採用するための手段です。一方で学生側からみるインターンシップは、自分の適性を見極める、就職活動の途中の工程に過ぎません。
両者の意識のズレは解消することが難しいので、お互いが相手の意図を尊重して運営していく必要があります。
長きにわたる就職活動において、インターンシップの重要性は高まるばかりです。実施される意図や目的をしっかりと理解して、参加するように心がけてください。